25AM19|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
深背筋について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
**深背筋(固有背筋)**の停止と作用、神経支配を問う問題です。
解説
腸肋筋は、脊柱起立筋を構成する三つの筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)のうち最も外側にある筋です。腸骨稜、仙骨、肋骨から起こり、上位の肋骨と頸椎の横突起に停止します。
作用は、両側が働けば体幹の伸展、片側が働けば体幹の側屈と回旋です。したがって「腸肋筋は体幹の回旋を行う」は正しく、正答です。
頭半棘筋は乳様突起に停止するという記述は誤りです。頭半棘筋は、上位胸椎と下位頸椎の横突起から起こり、後頭骨(上項線と下項線の間)に停止します。乳様突起に停止するのは、胸鎖乳突筋、頭板状筋、頭最長筋です。なお、頭半棘筋を貫くようにして大後頭神経が走行します。
上後鋸筋は肋骨を引き下げるという記述も誤りです。上後鋸筋は、下位頸椎と上位胸椎の棘突起から起こり、第2から第5肋骨に停止して、肋骨を引き上げて吸気を助けます。肋骨を引き下げるのは下後鋸筋で、こちらは呼気を助けます。名称と作用が対になっているため、「上は上げる、下は下げる」と覚えられます。
板状筋は腰神経に支配されるという記述も誤りです。板状筋(頭板状筋と頸板状筋)は、後頸部から上背部にある筋で、頸神経の後枝に支配されます。腰神経ではありません。なお、深背筋(固有背筋)はすべて脊髄神経の後枝に支配されるという点が、この筋群の大きな特徴です。これに対し、僧帽筋、広背筋、菱形筋、肩甲挙筋といった浅背筋は、前枝に由来する神経(副神経、胸背神経、肩甲背神経)に支配されます。
選択肢の確認
1.頭半棘筋は乳様突起に停止する。
誤り。後頭骨に停止します。乳様突起は胸鎖乳突筋や頭板状筋です。
2.腸肋筋は体幹の回旋を行う。
正しい。片側が働けば側屈と回旋を行います。
3.上後鋸筋は肋骨を引き下げる。
誤り。肋骨を引き上げて吸気を助けます。
4.板状筋は腰神経に支配される。
誤り。頸神経の後枝に支配されます。
覚えるポイント
- 深背筋(固有背筋)=すべて脊髄神経の後枝に支配される。浅背筋は前枝由来の神経。
- 脊柱起立筋=外側から腸肋筋、最長筋、棘筋。伸展、側屈、回旋。
- 上後鋸筋=肋骨を引き上げる(吸気)、下後鋸筋=引き下げる(呼気)。
- 乳様突起に停止=胸鎖乳突筋、頭板状筋、頭最長筋。頭半棘筋は後頭骨。