25AM20|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
下肢の動脈と伴行する神経の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
動脈と伴行する神経の組合せを問う問題です。
解説
足背動脈は、前脛骨動脈が足関節を越えて名を変えたもので、足背を走行します。この動脈には深腓骨神経が伴行します。したがってこの組合せが正しく、正答です。足背動脈は足背の第1・第2中足骨間で拍動を触れ、下肢の血流を評価する診察点として重要です。経穴では衝陽(胃経の原穴)がこの拍動部にあたり、太衝(肝経の原穴)もこの近くにあります。深腓骨神経は、前脛骨筋などの下腿前方の筋を支配し、第1・第2趾間の背側の知覚を担います。
大腿動脈-閉鎖神経の組合せは誤りです。大腿動脈に伴行するのは大腿神経です(厳密には、大腿三角で大腿神経は動脈の外側に位置します)。閉鎖神経は閉鎖動脈とともに閉鎖管を通り、大腿の内転筋群と大腿内側の知覚を支配します。
膝窩動脈-伏在神経の組合せも誤りです。膝窩動脈に伴行するのは脛骨神経です。膝窩では、深い方から膝窩動脈、膝窩静脈、脛骨神経という順に並びます。伏在神経は大腿神経の終枝で、大腿の内側から膝の内側、下腿の内側、内果、足の内側縁にかけての皮膚知覚を担う皮神経です。膝窩ではなく下腿の内側を走行し、大伏在静脈とともに走ります。
腓骨動脈-脛骨神経の組合せも誤りです。腓骨動脈は後脛骨動脈から分かれて腓骨の内側に沿って下行する動脈です。脛骨神経が伴行するのは後脛骨動脈であり、内果の後方(太渓の部位)でともに足根管を通ります。
選択肢の確認
1.大腿動脈-閉鎖神経
誤り。大腿動脈には大腿神経が伴行します。
2.膝窩動脈-伏在神経
誤り。膝窩動脈には脛骨神経が伴行します。
3.腓骨動脈-脛骨神経
誤り。脛骨神経が伴行するのは後脛骨動脈です。
4.足背動脈-深腓骨神経
正しい。足背を走行し、経穴では衝陽が拍動部にあたります。
覚えるポイント
- 足背動脈+深腓骨神経=足背。衝陽(胃経の原穴)が拍動部。
- 後脛骨動脈+脛骨神経=内果の後方(足根管、太渓)。
- 膝窩動脈+脛骨神経=膝窩(委中)。大腿動脈+大腿神経=大腿三角(衝門、箕門)。
- 伏在神経=大腿神経の終枝、下腿内側の皮膚知覚。大伏在静脈とともに走る。