25AM21|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)
腹膜後臓器はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**腹膜後臓器(後腹膜臓器)**を区別する問題です。
解説
腹膜後臓器は、腹膜の後ろにあって腹膜に覆われず、後腹壁に固定されている臓器です。腸間膜をもたず、可動性が乏しいという特徴があります。
膵臓は、その代表的な臓器です。胃の後方に位置し、後腹壁に固定されています(膵尾部の一部を除く)。したがってこれが正答です。膵臓が後腹膜にあることは、急性膵炎で背部痛が生じることや、膵癌が発見されにくく後腹膜へ浸潤しやすいことの理由にもなっています。
S状結腸は、腸間膜(S状結腸間膜)をもつ臓器であり、腹膜に覆われて可動性があります。腹膜後臓器ではありません。同様に、横行結腸も横行結腸間膜をもちます。
回腸も、腸間膜をもつ臓器です。空腸とともに腸間膜によって後腹壁につながれ、大きな可動性をもちます。腹膜後臓器ではありません。なお、小腸のうち十二指腸は、始部を除いて腹膜後臓器です。
肝臓は、大部分が腹膜(臓側腹膜)に覆われた腹膜内臓器です。ただし、横隔膜に接する部分には腹膜に覆われない無漿膜野があります。肝冠状間膜と肝鎌状間膜によって横隔膜に固定されています。
腹膜後臓器をまとめて覚えます。腎臓、副腎、尿管、膀胱(一部)、膵臓、十二指腸(大部分)、上行結腸、下行結腸、直腸(下部)、腹部大動脈、下大静脈です。「腎、副腎、尿管、膵、十二指腸、上行・下行結腸」を基本として押さえます。
選択肢の確認
1.S状結腸
誤り。S状結腸間膜をもち、可動性があります。
2.回腸
誤り。腸間膜をもち、大きな可動性があります。
3.肝臓
誤り。大部分が腹膜に覆われた腹膜内臓器です。
4.膵臓
正しい。胃の後方で後腹壁に固定された腹膜後臓器です。
覚えるポイント
- 腹膜後臓器=腎臓、副腎、尿管、膵臓、十二指腸(大部分)、上行結腸、下行結腸、腹部大動脈、下大静脈。
- 腸間膜をもつ=空腸、回腸、横行結腸、S状結腸。可動性がある。
- 膵臓が後腹膜にあるため、急性膵炎では背部痛が生じる。
- 肝臓は腹膜内臓器だが、横隔膜に接する部分に無漿膜野がある。