25AM24第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)

甲状腺について正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

甲状腺の血管支配とホルモンを問う問題です。

解説

上甲状腺動脈は、外頸動脈の最初の枝で、甲状腺の上極に分布します。したがってこの記述が正しく、正答です。なお、下甲状腺動脈は、鎖骨下動脈の枝である甲状頸動脈から分かれて甲状腺の下極に分布します。甲状腺は血流が極めて豊富な臓器で、手術の際には反回神経副甲状腺を損傷しないよう細心の注意が払われます。

中胚葉に由来するという記述は誤りです。甲状腺は、咽頭の底(内胚葉)が下方へ伸びてできる構造であり、内胚葉に由来します。その下降の経路の名残が甲状舌管で、遺残すると正中頸嚢胞を生じます。舌根部にある舌盲孔が、その起点にあたります。

下甲状腺静脈は鎖骨下静脈に流入するという記述も誤りです。下甲状腺静脈は、甲状腺の下極から下行して腕頭静脈に注ぎます。なお、上甲状腺静脈と中甲状腺静脈は内頸静脈に注ぎます。動脈と静脈で流れ込む先が異なる点に注意します。

傍濾胞細胞から出るホルモンは血中カルシウム濃度を上げるという記述も誤りです。甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から分泌されるのはカルシトニンで、破骨細胞の働きを抑えて骨吸収を減らし、血中カルシウム濃度を下げるホルモンです。血中カルシウム濃度を上げるのは、**副甲状腺(上皮小体)から分泌されるパラソルモン(副甲状腺ホルモン)**です。パラソルモンは、骨からのカルシウム動員、腎での再吸収の促進、活性型ビタミンDの産生促進によって血中カルシウムを上げます。

なお、甲状腺の濾胞上皮細胞からは、サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)が分泌され、全身の代謝を高めます。材料はヨウ素です。

選択肢の確認

1.中胚葉に由来する。
誤り。咽頭の底から生じる内胚葉由来の器官です。

2.上甲状腺動脈は外頸動脈の枝である。
正しい。外頸動脈の最初の枝として甲状腺の上極に分布します。

3.下甲状腺静脈は鎖骨下静脈に流入する。
誤り。腕頭静脈に注ぎます。

4.傍濾胞細胞から出るホルモンは血中カルシウム濃度を上げる。
誤り。カルシトニンは血中カルシウム濃度を下げます。

覚えるポイント

  • 上甲状腺動脈=外頸動脈の枝。下甲状腺動脈=甲状頸動脈(鎖骨下動脈)の枝。
  • 静脈=上・中甲状腺静脈は内頸静脈下甲状腺静脈は腕頭静脈へ。
  • カルシトニン(甲状腺の傍濾胞細胞)=血中カルシウムを下げる
  • パラソルモン(副甲状腺)=血中カルシウムを上げる。甲状腺の手術では反回神経と副甲状腺に注意。
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