25AM25|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感覚とその中継核の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
感覚の伝導路における中継核を対応させる問題です。
解説
後索核(薄束核と楔状束核)は、延髄にある核で、識別性触覚、振動覚、意識にのぼる深部感覚を伝える後索路の中継核です。脊髄の後索を同側性に上行してきた線維がここで二次ニューロンに乗り換え、交叉して内側毛帯を形成し、視床の後外側腹側核を経て大脳皮質の一次体性感覚野に至ります。したがって「触覚-後索核」が正しく、正答です。
聴覚-上丘の組合せは誤りです。聴覚の中継核は視床の内側膝状体です。聴覚の経路は、蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→下丘→内側膝状体→大脳皮質の聴覚野という順に進みます。すなわち、中脳では下丘が聴覚に関わります。上丘は視覚の反射(対光反射、視覚性の眼球運動と頭部の反射)に関わる部位です。
嗅覚-孤束核の組合せも誤りです。嗅覚は、嗅細胞から嗅球を経て、視床を経由せずに直接大脳皮質(嗅覚野、梨状皮質)と大脳辺縁系へ至るという、他の感覚と大きく異なる特徴をもちます。孤束核は延髄にある核で、味覚と内臓感覚(頸動脈洞と頸動脈小体、肺伸展受容器からの入力)の中継核です。
視覚-内側膝状体の組合せも誤りです。視覚の中継核は視床の外側膝状体です。視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉の一次視覚野という経路をたどります。内側膝状体は聴覚の中継核であり、内側と外側が入れ替わっています。
まとめると、視床の中継核は、外側膝状体=視覚、内側膝状体=聴覚、後外側腹側核=体性感覚であり、嗅覚だけが視床を経由しないという点を押さえます。
選択肢の確認
1.触覚-後索核
正しい。識別性触覚と深部感覚を伝える後索路の中継核です。
2.聴覚-上丘
誤り。聴覚は下丘と内側膝状体を経由します。上丘は視覚反射に関わります。
3.嗅覚-孤束核
誤り。嗅覚は嗅球を経て視床を経由しません。孤束核は味覚と内臓感覚です。
4.視覚-内側膝状体
誤り。視覚は外側膝状体を経由します。内側膝状体は聴覚です。
覚えるポイント
- 後索核(薄束核と楔状束核)=識別性触覚、振動覚、深部感覚。延髄で乗り換えて交叉し内側毛帯へ。
- 視床の中継核=外側膝状体(視覚)、内側膝状体(聴覚)、後外側腹側核(体性感覚)。
- 嗅覚だけが視床を経由しない。嗅球から直接大脳皮質と辺縁系へ。
- 中脳=上丘(視覚反射)、下丘(聴覚)。延髄=孤束核(味覚と内臓感覚)。