25AM28|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
減少すると血圧が上昇するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
血圧を決める要因を、増減の方向とともに問う問題です。
解説
血圧は、おおまかに心拍出量×末梢血管抵抗で決まります。さらに、末梢血管抵抗は血管の内腔の広さ(断面積)と血液の粘性によって決まります。
血管断面積が減少する、すなわち血管が細くなると、血液が流れる際の抵抗が増大します。その結果、血圧が上昇します。したがってこれが正答です。血管の断面積を決める主役は細動脈であり、その口径がわずかに変わるだけで抵抗が大きく変化します。血管を収縮させる要因としては、交感神経の興奮(α1受容体)、アンジオテンシンII、バソプレシン、エンドセリンがあります。
血中カテコールアミンが減少すると、心拍数と心収縮力が下がり、血管の収縮も弱まるため、血圧は低下します。増加すれば血圧が上がります。
血液の粘性が減少すると、血液が流れやすくなって抵抗が下がるため、血圧は低下する方向に働きます。逆に、多血症や脱水では粘性が高まって血圧が上がりやすくなります。
循環血液量が減少すると、心臓へ戻る血液が減って一回拍出量と心拍出量が下がるため、血圧は低下します。出血、脱水、熱傷による血漿の喪失がその例で、極端になると血液量減少性ショックに至ります。
すなわち、選択肢2、3、4はいずれも「減少すると血圧が低下する」ものであり、選択肢1のみが「減少すると血圧が上昇する」ものとなります。
血圧の調節としては、短期的には圧受容器反射(頸動脈洞と大動脈弓)が、長期的には腎による体液量の調節(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)が働きます。
選択肢の確認
1.血管断面積
正しい。減少すると血管抵抗が増大し、血圧が上昇します。
2.血中カテコールアミン
誤り。減少すると血圧は低下します。
3.血液の粘性
誤り。減少すると抵抗が下がり血圧は低下します。
4.循環血液量
誤り。減少すると心拍出量が下がり血圧は低下します。
覚えるポイント
- 血圧=心拍出量×末梢血管抵抗。抵抗を決める主役は細動脈の口径。
- 血管断面積の減少→抵抗増大→血圧上昇。
- 血圧を上げる=交感神経、カテコールアミン、レニン・アンジオテンシン系、循環血液量の増加。
- 短期の調節=圧受容器反射。長期の調節=腎による体液量の調節。