25AM30|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
ガストリンの胃に対する作用部位はどれか。
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正解: 1 または 2 または 4
正答
1、2、4
この問題のポイント
ガストリンが胃のどの細胞に働くかを問う問題です。正答は三つあります。
解説
ガストリンは、胃の幽門前庭部のG細胞から分泌される消化管ホルモンです。食物による胃の伸展、蛋白質の分解産物、迷走神経の刺激によって分泌が促され、胃酸によるpHの低下によって抑制されます。
その作用は、胃に対して次の三つに整理されます。
壁細胞に働いて、塩酸(胃酸)の分泌を促進します。壁細胞はプロトンポンプによって水素イオンを分泌し、胃内を強酸性(pH1から2)に保ちます。したがって選択肢1は正答に含まれます。
主細胞に働いて、ペプシノーゲンの分泌を促進します。ペプシノーゲンは胃酸によって活性型のペプシンとなり、蛋白質を分解します。したがって選択肢2も正答に含まれます。
平滑筋細胞に働いて、胃の運動を促進します。これにより内容物が撹拌され、幽門から十二指腸へ送られます。したがって選択肢4も正答に含まれます。
以上の三つが正答となります。
粘液細胞(副細胞)は、胃の粘膜を胃酸とペプシンから守る粘液を分泌する細胞です。ガストリンの主要な作用部位としては挙げられません。なお、粘液と重炭酸イオンによる防御機構が破綻し、攻撃因子(胃酸、ペプシン、ヘリコバクター・ピロリ、非ステロイド性抗炎症薬)が優位になると、胃潰瘍が生じます。
胃の粘膜の細胞をまとめます。壁細胞=塩酸と内因子(ビタミンB12の吸収に必要)、主細胞=ペプシノーゲン、粘液細胞=粘液、G細胞=ガストリンです。
選択肢の確認
1.壁細胞
正しい。塩酸の分泌を促進します。
2.主細胞
正しい。ペプシノーゲンの分泌を促進します。
3.粘液細胞
誤り。粘液を分泌する細胞で、ガストリンの主要な作用部位ではありません。
4.平滑筋細胞
正しい。胃の運動を促進します。
覚えるポイント
- ガストリン=幽門前庭部のG細胞から。胃酸とペプシノーゲンの分泌、胃の運動を促進。
- 胃の細胞=壁細胞(塩酸と内因子)、主細胞(ペプシノーゲン)、粘液細胞(粘液)、G細胞(ガストリン)。
- 内因子=ビタミンB12の吸収に必要。欠乏すると悪性貧血。
- セクレチン=重炭酸に富む膵液と胆汁。コレシストキニン=胆嚢の収縮と酵素に富む膵液。