25AM33第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)

加齢に伴い低下するのはどれか

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

加齢に伴う生理機能の変化を問う問題です。

解説

肺活量は、加齢に伴って低下します。したがってこれが正答です。理由は、呼吸筋の筋力の低下、胸郭の柔軟性の低下(肋軟骨の石灰化、脊柱の後弯)、そして肺の弾性の低下です。一方で残気量は増加するため、全肺気量そのものは大きく変わりません。加齢によって、肺活量、一秒量、最大換気量、そして肺の拡散能が低下します。

血圧は、加齢に伴って上昇する傾向にあります。動脈硬化により血管の弾性が失われ、特に収縮期血圧が上がり、拡張期血圧はむしろ下がるため、脈圧が増大します。高齢者では収縮期高血圧が多くみられます。

副甲状腺ホルモン(パラソルモン)の分泌は、加齢に伴って上昇する傾向にあります。加齢によって腎での活性型ビタミンDの産生が減り、腸管からのカルシウム吸収が低下するため、血中カルシウムを保とうとして副甲状腺ホルモンの分泌が高まります。これが骨吸収を促し、骨粗鬆症の一因となります。

血糖値も、加齢に伴って上昇する傾向にあります。インスリンの分泌能の低下と、筋量の減少によるインスリン抵抗性の増大が背景にあり、耐糖能が低下します。高齢者で糖尿病が増える理由の一つです。

加齢に伴って低下するものとしては、ほかに、基礎代謝、筋量と筋力、骨量、腎血流量と糸球体濾過量、最大心拍数、感覚機能(視力、聴力、味覚、嗅覚)、体液量、免疫機能(特に細胞性免疫)、唾液分泌があります。逆に上昇するものとしては、血圧、血糖、残気量、副甲状腺ホルモンが挙げられます。

選択肢の確認

1.血圧
誤り。動脈硬化により収縮期血圧が上昇します。

2.肺活量
正しい。呼吸筋と胸郭、肺の弾性の低下により低下します。

3.副甲状腺ホルモン分泌
誤り。カルシウム代謝の変化により上昇傾向となります。

4.血糖値
誤り。インスリン抵抗性の増大により上昇傾向となります。

覚えるポイント

  • 加齢で低下肺活量、基礎代謝、筋量と筋力、骨量、腎機能、最大心拍数、感覚、免疫。
  • 加齢で上昇血圧(収縮期)、血糖、残気量、副甲状腺ホルモン。
  • 高齢者は体液量が少なく口渇感も鈍いため、脱水を起こしやすい。
  • 脈圧の増大=動脈硬化の指標。収縮期血圧が上がり拡張期血圧が下がる。
25AM3225AM34
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)