25AM37第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)

塩分を多く摂取したときに血中濃度が高くなるのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

塩分の過剰摂取に対する体液調節の反応を問う問題です。

解説

塩分(ナトリウム)を多く摂取すると、体液中のナトリウム濃度が上がり、血漿浸透圧が上昇します。

これを視床下部の浸透圧受容器が感知すると、下垂体後葉からのバソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌が増加します。バソプレシンは腎の集合管に働いて水の再吸収を促進し、尿量を減らして水を体内に保ちます。あわせて口渇が生じ、飲水が促されます。これらによって体液が薄められ、浸透圧が正常に戻ります。したがってバソプレシンが正答です。塩辛いものを食べた後に喉が渇き、尿が濃くなるのはこの反応によります。

アルドステロンは、副腎皮質の球状帯から分泌され、腎の遠位尿細管と集合管でナトリウムの再吸収を促すホルモンです。塩分を多く摂取した状態では、ナトリウムを保つ必要がないため、分泌は抑制されます。逆に、塩分が不足したり循環血液量が減少したりすると、レニン・アンジオテンシン系を介して分泌が増えます。

コルチコステロンは、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドの一種です。糖代謝と抗炎症に関わるホルモンであり、塩分摂取に応じて直接変動するものではありません。

**パラソルモン(副甲状腺ホルモン)**は、副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を上げるホルモンです。骨からのカルシウム動員、腎での再吸収の促進、活性型ビタミンDの産生促進によって働きます。ナトリウムの調節には関与しません。

なお、循環血液量が増えると**心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)**が心房から分泌され、ナトリウムと水の排泄を促して体液量を減らす方向に働きます。

選択肢の確認

1.アルドステロン
誤り。塩分過剰では分泌が抑制されます。

2.コルチコステロン
誤り。糖代謝と抗炎症に関わるホルモンです。

3.パラソルモン
誤り。血中カルシウム濃度を上げるホルモンです。

4.バゾプレシン
正しい。浸透圧の上昇により分泌が増え、水を保ちます。

覚えるポイント

  • 塩分の過剰摂取→血漿浸透圧の上昇→バソプレシンの分泌増加+口渇→水を保つ。
  • アルドステロン=ナトリウムを再吸収しカリウムを排泄。塩分過剰では抑制される。
  • 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)=循環血液量の増加で分泌、排泄を促す。
  • バソプレシンの不足=尿崩症(多尿、口渇、多飲)。過剰=SIADH(低ナトリウム血症)。
25AM3625AM38
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)