25AM4|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
我が国の平成26年の業務上疾病で最も多いのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
業務上疾病の内訳を問う問題です。
解説
日本において労災として認定される業務上疾病のうち、最も多くを占めるのは負傷に起因する疾病であり、その中心が災害性腰痛です。したがってこれが正答です。
災害性腰痛は、重量物の取り扱い、患者や利用者の移乗介助、不自然な姿勢での作業といった場面で、突発的な出来事によって腰部に負荷がかかって生じるものです。介護、運送、建設、製造の現場で多く発生し、業務上疾病全体のおよそ6割を占める年もあります。予防としては、重量物の制限、補助具とリフトの活用、二人以上での作業、作業姿勢の改善、腰痛予防体操が行われます。
なお、腰痛には災害性のもののほかに、長期間の重量物取り扱いによる非災害性腰痛もあり、こちらも認定の対象となります。
物理的因子による疾病は、騒音性難聴、振動障害(白ろう病)、熱中症、電離放射線障害、減圧症などです。件数は災害性腰痛より少なくなります。
じん肺および合併症は、珪肺、石綿肺などで、かつては業務上疾病の大きな割合を占めていましたが、粉じん対策の進歩により件数は減少しています。ただし、石綿による中皮腫と肺癌は潜伏期が非常に長いため、現在も新たな認定が続いています。
化学物質による疾病は、有機溶剤(ベンゼンによる白血病など)、鉛、特定化学物質による中毒と障害です。特殊健康診断による管理が行われています。
近年は、これらに加えて過重労働による脳血管疾患と虚血性心疾患(過労死)、および**精神障害(過労自殺を含む)**の労災認定が社会的にも注目されています。
選択肢の確認
1.災害性腰痛
正しい。業務上疾病の中で最も多くを占めます。
2.物理的因子による疾病
誤り。騒音性難聴、振動障害、熱中症などで、件数はより少なくなります。
3.じん肺および合併症
誤り。粉じん対策の進歩により減少しています。
4.化学物質による疾病
誤り。有機溶剤や鉛による中毒などです。
覚えるポイント
- 業務上疾病の最多=災害性腰痛(負傷に起因する疾病)。介護と運送、建設で多い。
- 予防=重量物の制限、補助具とリフト、複数人での作業、姿勢の改善、腰痛予防体操。
- じん肺=珪肺、石綿肺。石綿による中皮腫と肺癌は潜伏期が長く現在も認定が続く。
- 過労死(脳・心臓疾患)と精神障害の労災認定も重要な課題。