25AM40|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
異物を処理する機転はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
組織の修復と異物処理の機転を問う問題です。
解説
器質化は、組織内に生じた壊死物質、血栓、滲出物、異物などが、周囲から伸びてきた肉芽組織によって置き換えられ、最終的に線維性の組織(瘢痕)となる過程です。すなわち、体内で処理しきれないものを、線維組織で包み込み置き換えることで無害化する機転であり、これが正答です。
具体的な例としては、血管内の血栓が器質化して線維性に置き換わること、胸膜炎の滲出物が器質化して胸膜が癒着すること、心筋梗塞の壊死部が器質化して瘢痕になることが挙げられます。また、貪食しきれない異物の周囲には異物型多核巨細胞が集まり、肉芽組織で包み込む被包が起こります。
化生は、いったん分化した細胞が、別の系統の分化した細胞に変化する現象です。慢性的な刺激への適応として起こり、喫煙による気管支の線毛上皮が扁平上皮に変わる扁平上皮化生、逆流性食道炎による食道下部の扁平上皮が円柱上皮に変わるバレット食道が代表です。異物を処理する機転ではありません。
変性は、細胞や組織に異常な物質が蓄積したり、性状が変化したりする可逆的な障害です。脂肪変性(脂肪肝)、硝子変性、アミロイド変性などがあります。障害の結果であり、処理の機転ではありません。
膿瘍は、化膿性炎の結果として、好中球と壊死物質が融解して膿がたまり、それが被膜に囲まれた状態です。処理の過程で生じた結果であって、処理そのものの機転を指す語ではありません。
なお、細胞の適応現象としては、萎縮、肥大、過形成、化生が挙げられ、これらと器質化や修復の過程を区別して理解しておくことが重要です。
選択肢の確認
1.器質化
正しい。壊死物質や異物が肉芽組織に置き換えられる処理の機転です。
2.化生
誤り。分化した細胞が別の系統の細胞に変化する現象です。
3.変性
誤り。細胞に異常な物質が蓄積する可逆的な障害です。
4.膿瘍
誤り。化膿性炎の結果として膿がたまった状態です。
覚えるポイント
- 器質化=壊死物質、血栓、滲出物、異物が肉芽組織に置き換えられ瘢痕となる。
- 例=血栓の器質化、胸膜の癒着、心筋梗塞後の瘢痕。異物は被包される。
- 化生=分化した細胞が別系統へ変化。扁平上皮化生(喫煙)、バレット食道。
- 細胞の適応=萎縮、肥大、過形成、化生。