25AM41|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
出血性梗塞を最も起こしやすいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
出血性梗塞が起こりやすい臓器を問う問題です。
解説
梗塞は、動脈の閉塞によって組織が壊死する状態で、次の二つに分けられます。
**貧血性梗塞(白色梗塞)**は、血液の供給が一本の動脈に限られ、組織が緻密な臓器で起こります。壊死部は蒼白になります。**心臓、腎臓、脾臓、脳(ただし脳は融解壊死)**が代表です。
出血性梗塞(赤色梗塞)は、次のような条件で起こります。二重の血液供給がある、側副血行路が豊富、そして組織が疎で血液が漏れ出しやすい臓器です。壊死部に血液が流れ込むため赤くなります。**肺、小腸(腸管)**が代表です。
小腸は、上腸間膜動脈の枝が動脈弓(アーケード)を形成して豊富な側副血行路をもち、また組織が疎であるため、梗塞を起こすと壊死部に血液が流入して出血性梗塞となります。したがってこれが正答です。上腸間膜動脈の閉塞や、腸捻転、絞扼性腸閉塞によって生じ、腸管が暗赤色に変色して壊死します。激しい腹痛、腹膜刺激症状、ショックをきたす緊急の病態であり、直ちに手術が必要です。
心臓は、冠状動脈が終動脈に近い性質をもつため、梗塞は**貧血性(白色)**となります。ただし、再灌流が起こると出血を伴うこともあります。
脾臓も、血液供給が脾動脈に限られるため、梗塞は貧血性です。心房細動による塞栓などで生じます。
腎臓も、腎動脈が終動脈であるため、梗塞は貧血性で、くさび形の蒼白な壊死巣を形成します。
なお、肺は肺動脈と気管支動脈の二重支配を受けるため梗塞が生じにくく、生じた場合は出血性梗塞となります。
選択肢の確認
1.心臓
誤り。冠状動脈は終動脈に近く、貧血性梗塞となります。
2.小腸
正しい。豊富な側副血行路と疎な組織により出血性梗塞となります。
3.脾臓
誤り。血液供給が限られ、貧血性梗塞となります。
4.腎臓
誤り。腎動脈は終動脈であり、貧血性梗塞となります。
覚えるポイント
- 出血性梗塞(赤色)=肺と小腸(腸管)。二重支配、豊富な側副血行路、疎な組織。
- 貧血性梗塞(白色)=心臓、腎臓、脾臓。終動脈で組織が緻密。
- 脳は融解壊死となり、軟化巣(嚢胞)を残す。
- 上腸間膜動脈の閉塞や絞扼性腸閉塞=激しい腹痛とショック。緊急手術の適応。