25AM45|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)
アキレス腱断裂の診察法はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
アキレス腱断裂の診察法を問う問題です。
解説
**トンプソン徴候(トンプソンテスト、シモンズテスト)**は、腹臥位で膝を屈曲させた状態で、ふくらはぎ(腓腹筋)を手で握りしめる検査です。
正常であれば、腓腹筋が圧迫されることでアキレス腱が引かれ、足関節が底屈します。しかしアキレス腱が断裂していると、この連続性が失われているため底屈が起こりません。これが陽性所見であり、アキレス腱断裂を示します。したがってこれが正答です。
アキレス腱断裂は、30歳代から50歳代のスポーツ愛好者に多く、ダッシュやジャンプ、踏み込みの際に「後ろから蹴られたような衝撃」と断裂音を自覚します。断裂部に陥凹を触れ、つま先立ちができなくなります。ただし、他の足底屈筋の働きにより歩行はある程度可能なため、見逃されることもあります。
トーマステストは、仰臥位で一側の股関節を最大屈曲させたとき、反対側の大腿が浮き上がれば陽性となる検査で、**股関節の屈曲拘縮(腸腰筋の短縮)**を示します。
ラックマンテストは、膝を軽度屈曲位に保ち、脛骨を前方へ引き出して不安定性をみる検査で、前十字靱帯損傷を示します。前方引き出しテストより鋭敏とされます。
ドレーマン徴候は、股関節を屈曲させると、股関節が自然に外転・外旋してしまう所見で、大腿骨頭すべり症を示します。思春期の肥満傾向の男児に多い疾患です。
選択肢の確認
1.トーマステスト
誤り。股関節の屈曲拘縮を示す検査です。
2.ラックマンテスト
誤り。前十字靱帯損傷を示す検査です。
3.トンプソン徴候
正しい。ふくらはぎを握って底屈が起こらなければアキレス腱断裂です。
4.ドレーマン徴候
誤り。大腿骨頭すべり症を示す所見です。
覚えるポイント
- トンプソン徴候=ふくらはぎを握って底屈が起こらない→アキレス腱断裂。
- アキレス腱断裂=断裂音と衝撃、断裂部の陥凹、つま先立ちができない。歩行は可能なことも。
- トーマステスト=股関節の屈曲拘縮。ラックマンテスト=前十字靱帯。
- ドレーマン徴候=大腿骨頭すべり症(思春期の肥満傾向の男児)。