25AM46|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
四肢の周径の計測で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
四肢の周径の計測法について、誤ったものを選ぶ問題です。
解説
四肢の周径は、筋の萎縮や腫脹の程度を評価するために測定します。左右を比較できるよう、同じ条件で測ることが最も重要です。
大腿周径は、膝蓋骨上縁から一定の距離(たとえば5センチメートル、10センチメートル、15センチメートル上方)を定めて測定します。したがって「大腿部最大径で測る」という記述は誤りであり、これが正答です。大腿は上方へ向かって太くなっていくため、「最大径」では測定する位置が定まらず、左右の比較も経過の追跡もできません。特に膝の疾患では内側広筋の萎縮が生じやすいため、膝蓋骨上縁からの一定距離で測ることに意味があります。
上腕周径は上腕二頭筋部最大径で測るという記述は正しい内容です。上腕は肘を伸ばした状態(または屈曲した状態)で、上腕二頭筋の最も太い部分を測ります。伸展位と屈曲位のどちらで測ったかを記録に残します。
前腕周径は前腕部最大径で測るという記述も正しい内容です。前腕は近位が太く遠位が細くなるため、最も太い部分を基準とします。
下腿周径は下腿部最大径で測るという記述も正しい内容です。下腿三頭筋の最も太い部分を測ります。なお、下腿周径は高齢者の**サルコペニア(筋量の減少)**のスクリーニングにも用いられ、目安として男性34センチメートル、女性33センチメートル未満で低栄養と筋量の減少が疑われます。
計測にあたっては、メジャーを皮膚に食い込ませない、同じ肢位で行う、測定した部位を記録に明記する、といった配慮が必要です。
選択肢の確認
1.上腕周径は上腕二頭筋部最大径で測る。
正しい記述です。最も太い部分を測ります。
2.前腕周径は前腕部最大径で測る。
正しい記述です。最も太い部分を基準とします。
3.大腿周径は大腿部最大径で測る。
誤った記述であり、これが正答です。膝蓋骨上縁から一定距離で測ります。
4.下腿周径は下腿部最大径で測る。
正しい記述です。下腿三頭筋の最も太い部分を測ります。
覚えるポイント
- 大腿周径=膝蓋骨上縁から一定距離(5、10、15センチメートルなど)。最大径では位置が定まらない。
- 上腕、前腕、下腿=いずれも最大径で測る。
- 左右を同じ肢位、同じ条件で測り、部位を記録に明記する。
- 下腿周径はサルコペニアのスクリーニングにも用いられる。