25AM48|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
腸閉塞に特徴的な聴診所見はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
腸閉塞に特徴的な聴診所見を問う問題です。
解説
金属音は、腸閉塞のうち機械的閉塞の初期に聴かれる特徴的な腸雑音です。閉塞した部位より口側の腸管が拡張し、その中に液体とガスがたまった状態で腸が強く蠕動するため、高い金属的な響きをもつ音として聴取されます。したがってこれが正答です。あわせて、腸雑音の亢進(蠕動亢進)がみられます。
なお、腸管の運動が失われた麻痺性イレウスでは、逆に腸雑音が減弱または消失します。したがって、腸雑音が亢進して金属音を伴えば機械的閉塞、消失していれば麻痺性、という手がかりになります。
腸閉塞の症状は、腹痛(疝痛)、嘔吐、腹部膨満、排ガスと排便の停止の四つが基本で、腹部エックス線では**鏡面像(ニボー)**がみられます。絞扼性腸閉塞(血流障害を伴うもの)は、持続する強い痛みと腹膜刺激症状、ショックを呈し、緊急手術の適応です。腹部への施術は行わず、直ちに医療機関へ紹介します。
グル音は、腸の蠕動に伴って生じる正常な腸雑音を指す語です。腸閉塞に特徴的な所見ではありません(グル音の亢進や消失が異常を示します)。
**捻髪音(ファインクラックル)**は、肺の聴診で聴かれる断続性の副雑音で、**間質性肺炎(肺線維症)**で背側下部に聴かれます。髪の毛をこすり合わせるような細かい音です。腸ではありません。
水泡音(コースクラックル)は、こちらも肺の断続性副雑音で、気道の分泌物によって生じます。**肺炎、気管支炎、肺水腫(心不全)**でみられます。
選択肢の確認
1.グル音
誤り。正常な腸雑音を指す語です。
2.捻髪音
誤り。間質性肺炎で聴かれる肺の副雑音です。
3.水泡音
誤り。肺炎や肺水腫で聴かれる肺の副雑音です。
4.金属音
正しい。機械的な腸閉塞の初期に聴かれる特徴的な腸雑音です。
覚えるポイント
- 腸閉塞(機械的)=腸雑音の亢進と金属音。麻痺性イレウス=腸雑音の減弱・消失。
- 症状=腹痛、嘔吐、腹部膨満、排ガスと排便の停止。エックス線で鏡面像(ニボー)。
- 絞扼性腸閉塞=持続する強い痛み、腹膜刺激症状、ショック。緊急手術。
- 肺の副雑音=断続性(捻髪音、水泡音)と連続性(いびき音、笛音)。