25AM50|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
脈拍について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脈拍の変化と疾患の関係を問う問題です。
解説
うっ血性心不全では、心臓のポンプ機能が低下して一回拍出量が減ります。それを補って心拍出量を維持しようとするため、交感神経が活性化されて心拍数が増加し、頻脈を呈します。したがってこの記述が正しく、正答です。頻脈は心不全の代償反応であると同時に、心臓の負担を増やす要因でもあります。あわせて、労作時呼吸困難、起坐呼吸、湿性ラ音、頸静脈怒張、下腿浮腫がみられます。
鉄欠乏性貧血では徐脈を呈するという記述は誤りです。貧血では、酸素を運ぶヘモグロビンが不足するため、それを補おうとして心拍数が増加し、頻脈となります。あわせて動悸、息切れ、易疲労、めまい、顔面と眼瞼結膜の蒼白がみられます。
甲状腺機能低下症では頻脈を呈するという記述も誤りです。甲状腺ホルモンが不足すると全身の代謝が低下し、心拍数も減って徐脈となります。頻脈を呈するのは甲状腺機能亢進症(バセドウ病)であり、メルゼブルグの三主徴の一つに頻脈が挙げられます。
出血性ショックでは徐脈を呈するという記述も誤りです。出血により循環血液量が減ると、血圧を保とうとして交感神経が活性化され、頻脈となります。あわせて、皮膚の蒼白と冷感、冷汗、頻呼吸、尿量の減少、意識障害がみられます。頻脈は出血性ショックの初期から現れる代表的な徴候です。
徐脈をきたす代表的な病態は、頭蓋内圧亢進(クッシング現象、血圧上昇と徐脈)、甲状腺機能低下症、房室ブロックと洞不全症候群、スポーツ心臓、迷走神経反射(頸動脈洞の圧迫、眼球の圧迫)、薬剤(β遮断薬、ジギタリス)です。
選択肢の確認
1.鉄欠乏性貧血では徐脈を呈する。
誤り。酸素運搬を補うため頻脈となります。
2.うっ血性心不全では頻脈を呈する。
正しい。心拍出量を維持しようとする代償反応です。
3.甲状腺機能低下症では頻脈を呈する。
誤り。代謝の低下により徐脈となります。
4.出血性ショックでは徐脈を呈する。
誤り。交感神経の活性化により頻脈となります。
覚えるポイント
- 頻脈=運動、発熱、貧血、脱水、疼痛、心不全、ショック、甲状腺機能亢進症。
- 徐脈=頭蓋内圧亢進(クッシング現象)、甲状腺機能低下症、房室ブロック、スポーツ心臓、迷走神経反射。
- 成人の正常脈拍=毎分60から100回。
- ショックの徴候=血圧低下、頻脈、頻呼吸、尿量減少、冷汗、意識障害。