25AM53|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肝硬変の所見でないのはどれか
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肝硬変の身体所見について、当てはまらないものを選ぶ問題です。
解説
眼球突出は、**バセドウ病(甲状腺機能亢進症)**の特徴的な所見です。メルゼブルグの三主徴(眼球突出、甲状腺腫大、頻脈)の一つであり、肝硬変の所見ではありません。したがってこれが正答です。なお、肝硬変で眼に現れる所見は、眼球結膜の黄染(黄疸)です。
クモ状血管腫は、前胸部、頸部、顔面、上肢といった上大静脈の領域にみられる、中心から放射状に細い血管が広がる所見です。肝でのエストロゲンの分解が低下し、血中濃度が上がって末梢の細動脈が拡張することで生じます。肝硬変の代表的な皮膚所見です。
女性化乳房も、同じくエストロゲンの相対的な増加によって、男性の乳腺が発達する所見です。肝硬変でよくみられ、あわせて腋毛と陰毛の脱落、性欲の低下、精巣の萎縮がみられます。
手掌紅斑も、エストロゲンの増加による末梢血管の拡張で、手のひら、特に母指球と小指球が赤くなる所見です。こちらも肝硬変の代表的な皮膚所見です。
肝硬変の所見をまとめます。皮膚=クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、黄疸、出血傾向(紫斑)。腹部=腹水、腹壁静脈の怒張(メドゥーサの頭)、脾腫、肝の萎縮または腫大。神経=羽ばたき振戦、肝性脳症。検査=低アルブミン血症、プロトロンビン時間の延長、血小板減少、ビリルビンの上昇。合併症=食道静脈瘤の破裂、肝性脳症、腹水と特発性細菌性腹膜炎、肝細胞癌です。
選択肢の確認
1.クモ状血管腫
誤り(所見である)。エストロゲンの増加による末梢血管の拡張です。
2.眼球突出
正しい(所見でない)。バセドウ病の特徴的な所見です。
3.女性化乳房
誤り(所見である)。エストロゲンの相対的増加によります。
4.手掌紅斑
誤り(所見である)。母指球と小指球が赤くなります。
覚えるポイント
- 肝硬変の皮膚所見=クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、黄疸。エストロゲンの増加による。
- 腹部=腹水、メドゥーサの頭、脾腫。神経=羽ばたき振戦(肝性脳症)。
- 検査=低アルブミン血症、PT延長、血小板減少、ビリルビン上昇。
- 眼球突出=バセドウ病(メルゼブルグの三主徴)。