25AM54|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
口渇をきたすのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
口渇をきたす疾患を問う問題です。
解説
糖尿病では、血糖値が高くなって腎の再吸収の閾値(おおよそ160から180ミリグラム毎デシリットル)を超えると、グルコースが尿へ排泄されます。このとき、グルコースが水を引き連れて排泄されるため(浸透圧利尿)、尿量が増えて多尿となり、体内の水分が失われて脱水が生じます。その結果、血漿浸透圧が上昇して口渇が起こり、多飲となります。したがってこれが正答です。
糖尿病の典型的な症状は、口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労であり、これらは血糖が著しく高い場合に現れます。ただし、初期には無症状であることが多く、健康診断で発見されることが少なくありません。
高血圧症は、多くの場合無症状で経過します(「サイレントキラー」と呼ばれます)。頭痛、肩こり、めまいを訴えることもありますが、口渇を特徴とするものではありません。
脂質異常症も、基本的に無症状です。動脈硬化を進行させて虚血性心疾患や脳血管障害の危険を高めますが、それ自体で口渇をきたすことはありません(著しい高中性脂肪血症では急性膵炎の危険があります)。
高尿酸血症も、多くは無症状です。痛風発作としての激しい関節痛、尿路結石、腎障害をきたしますが、口渇を特徴とするものではありません(結石の予防のために十分な水分摂取が勧められますが、それは口渇があるからではありません)。
口渇をきたす他の病態としては、脱水(下痢、嘔吐、発汗、熱中症)、尿崩症(バソプレシンの不足または腎の反応性の低下による多尿)、高カルシウム血症、シェーグレン症候群(唾液分泌の低下による口腔乾燥)、薬剤(抗コリン薬、利尿薬)があります。
選択肢の確認
1.高血圧症
誤り。多くは無症状で経過します。
2.脂質異常症
誤り。基本的に無症状です。
3.高尿酸血症
誤り。多くは無症状で、発作時に関節痛をきたします。
4.糖尿病
正しい。浸透圧利尿による多尿と脱水から口渇が生じます。
覚えるポイント
- 糖尿病=口渇、多飲、多尿、体重減少。血糖が高いと浸透圧利尿により脱水となる。
- 初期は無症状のことが多く、健康診断での発見が重要。
- 口渇の他の原因=脱水、尿崩症、高カルシウム血症、シェーグレン症候群、薬剤。
- 高血圧、脂質異常症、高尿酸血症はいずれも多くが無症状。