25AM59|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
骨粗鬆症患者に好発する骨折はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
骨粗鬆症に伴う骨折の好発部位を問う問題です。
解説
骨粗鬆症では骨量が減少して骨がもろくなり、軽微な外力でも骨折します(脆弱性骨折)。好発部位は、海綿骨に富み荷重や外力を受けやすい部位であり、次の四つが代表です。
脊椎の圧迫骨折(最も多い。転倒だけでなく、尻もちや重い物を持つ動作でも生じ、無症状のこともある)、大腿骨近位部骨折(頸部と転子部)、橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)、上腕骨近位端骨折です。
このうち大腿骨近位部骨折は、転倒によって生じ、歩行が不能となるため、高齢者が寝たきりになる最大の原因の一つです。手術と早期のリハビリテーションが標準的な治療で、放置すると廃用症候群、肺炎、褥瘡から生命の危険にもつながります。したがってこれが正答です。特に大腿骨頸部骨折では、内側大腿回旋動脈からの血流が障害されて大腿骨頭壊死や偽関節を生じやすいという問題があります。
鎖骨骨幹部骨折は、転倒して肩や手をついた際に生じる骨折で、若年者にもよくみられます。骨粗鬆症に特有の好発部位ではありません。
橈骨近位部骨折(橈骨頭骨折)は、手をついて転倒した際に生じることがありますが、骨粗鬆症の代表的な好発部位ではありません。骨粗鬆症で好発するのは橈骨遠位端(手関節に近い側)です。
脛骨遠位部骨折も、骨粗鬆症の代表的な好発部位ではありません。
予防としては、カルシウムとビタミンD、ビタミンKの摂取、適度な運動(荷重をかける運動)、日光浴、禁煙と節酒、そして転倒の予防(住環境の整備、筋力とバランスの訓練、薬剤の見直し)が重要です。
選択肢の確認
1.鎖骨骨幹部骨折
誤り。転倒による骨折ですが、骨粗鬆症の好発部位ではありません。
2.橈骨近位部骨折
誤り。骨粗鬆症で好発するのは橈骨遠位端です。
3.大腿骨近位部骨折
正しい。転倒により生じ、寝たきりの主要な原因となります。
4.脛骨遠位部骨折
誤り。骨粗鬆症の代表的な好発部位ではありません。
覚えるポイント
- 骨粗鬆症の好発骨折=脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折。
- 大腿骨近位部骨折=転倒により歩行不能。寝たきりの主要な原因。手術と早期リハビリが標準。
- 大腿骨頸部骨折=血流障害により骨頭壊死と偽関節を生じやすい。
- 予防=カルシウムとビタミンD、荷重運動、日光浴、禁煙と節酒、転倒の予防。