25AM63|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
汎血球減少症をきたすのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
汎血球減少をきたす疾患を問う問題です。
解説
汎血球減少は、赤血球、白血球、血小板のすべてが減少した状態です。
再生不良性貧血は、骨髄の造血幹細胞そのものが減少して、血球がつくられなくなる疾患です。したがって三系統すべてが減少する汎血球減少をきたし、これが正答です。骨髄は脂肪に置き換わって低形成となります。症状は、貧血(倦怠感、動悸、息切れ、顔色不良)、出血傾向(鼻出血、歯肉出血、紫斑)、易感染性(発熱、感染の反復)の三つが揃って現れます。多くは原因不明(特発性)で、免疫の機序が関与すると考えられており、治療は免疫抑制療法や造血幹細胞移植です。
腎性貧血は、慢性腎不全によって腎からのエリスロポエチンの産生が低下し、赤血球がつくられなくなる貧血です。障害されるのは赤血球系のみであり、白血球と血小板は保たれます。正球性正色素性貧血を呈し、治療にはエリスロポエチン製剤が用いられます。
溶血性貧血は、赤血球が過剰に破壊されることで生じる貧血です。赤血球のみが減少し、骨髄はむしろ亢進して網赤血球が増加します。白血球と血小板は減少しません。貧血、黄疸、脾腫が三徴です。
鉄欠乏性貧血は、鉄の不足によってヘモグロビンの合成が障害される小球性低色素性貧血です。こちらも赤血球系のみの問題であり、白血球と血小板は保たれます。むしろ血小板は増加することがあります。
汎血球減少をきたす他の疾患としては、急性白血病、骨髄異形成症候群、巨赤芽球性貧血、脾機能亢進症(肝硬変による脾腫)、骨髄への癌の転移があります。
選択肢の確認
1.腎性貧血
誤り。エリスロポエチンの産生低下による赤血球系のみの貧血です。
2.溶血性貧血
誤り。赤血球の破壊が主体で、網赤血球は増加します。
3.鉄欠乏性貧血
誤り。ヘモグロビンの合成障害であり、赤血球系のみの問題です。
4.再生不良性貧血
正しい。造血幹細胞の減少により三系統すべてが減少します。
覚えるポイント
- 再生不良性貧血=造血幹細胞の減少。汎血球減少=貧血+出血傾向+易感染性。
- 汎血球減少の他の原因=急性白血病、骨髄異形成症候群、巨赤芽球性貧血、脾機能亢進症。
- 腎性貧血=エリスロポエチンの低下、正球性正色素性。
- 溶血性貧血=貧血、黄疸、脾腫。網赤血球とLDHが上昇、ハプトグロビンが低下。