25AM65|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肺抗酸菌症について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肺結核と非結核性抗酸菌症の扱いを問う問題です。
解説
長く続く咳は、肺結核を疑う最も重要な手がかりです。一般に2週間以上続く咳があれば結核を考慮すべきとされており、4週間以上続いているのであれば、なおさら精査の対象となります。したがってこの記述が正しく、正答です。あわせて、微熱、盗汗、体重減少、食欲不振、血痰といった症状があれば結核の可能性が高まります。診断には、胸部エックス線とCT、喀痰の塗抹検査(抗酸菌染色)と培養、核酸増幅検査、そして**インターフェロンγ遊離試験(クオンティフェロンなど)**が用いられます。
結核患者は届け出る必要はないという記述は誤りです。結核は感染症法の二類感染症であり、診断した医師は直ちに保健所へ届け出る義務があります。届出を受けた保健所は、接触者健診と患者の服薬支援(DOTS)を行います。
抗結核薬は1剤を投与するという記述も誤りです。結核の治療は、複数の薬剤を併用する多剤併用療法が原則です(標準的にはイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールの4剤で開始し、その後2剤に減らして計6か月以上)。単剤で治療すると耐性菌が生じるためで、これは治療の根本原則です。あわせて、自己判断で服薬を中断しないよう**DOTS(直接服薬確認療法)**による支援が行われます。
非結核性抗酸菌症も結核と同様に隔離する必要があるという記述も誤りです。非結核性抗酸菌は土壌や水回りといった環境中に広く存在し、人から人へは感染しません。したがって隔離の必要はなく、届出の義務もありません。中高年のやせ型女性に多く、治療は結核より難しく長期にわたります。この「人から人へ感染するか」という違いが、結核との決定的な差です。
選択肢の確認
1.結核患者は届け出る必要はない。
誤り。二類感染症であり、直ちに保健所へ届け出ます。
2.咳が4週間以上持続している場合は肺結核を考慮する。
正しい。長引く咳は結核を疑う重要な手がかりです。
3.抗結核薬は1剤を投与する。
誤り。耐性菌を防ぐため多剤併用が原則です。
4.非結核性抗酸菌症も結核と同様に隔離する必要がある。
誤り。人から人へ感染しないため隔離は不要です。
覚えるポイント
- 2週間以上続く咳は結核を疑う。微熱、盗汗、体重減少、血痰を伴えばなおさら。
- 結核=二類感染症、直ちに届出、多剤併用療法、DOTSによる服薬支援。
- 空気感染(飛沫核感染)。予防にはN95マスクと陰圧室。
- 非結核性抗酸菌症=環境中の菌、人から人へ感染しない、隔離も届出も不要。