25AM67|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
2型糖尿病について正しいのはどれか
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
2型糖尿病の特徴を、1型と対比して問う問題です。
解説
2型糖尿病は、インスリン分泌の低下とインスリン抵抗性が組み合わさって生じる糖尿病です。
肥満は、インスリン抵抗性を高める最大の要因です。特に内臓脂肪が蓄積すると、脂肪組織から分泌される物質がインスリンの働きを妨げ、血糖が下がりにくくなります。したがって「肥満者に多い」が正しく、正答です。減量によってインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールが良くなることも知られています。
若年者に多いという記述は誤りです。2型糖尿病は中高年に多く発症します(近年は若年での発症も増えていますが、依然として中高年が中心です)。若年者(小児から思春期)に多いのは1型糖尿病であり、こちらは自己免疫などによって膵β細胞が破壊され、インスリンが絶対的に不足します。
インスリン療法が必須であるという記述も誤りです。2型糖尿病では、まず食事療法と運動療法が治療の基本であり、それでも不十分な場合に経口血糖降下薬、さらに必要に応じてインスリン療法が加えられます。インスリン療法が必須(生命に不可欠)なのは、インスリンが絶対的に欠乏する1型糖尿病です。1型でインスリンを中断すると、糖尿病性ケトアシドーシスに至る危険があります。
1型糖尿病より罹患者数が少ないという記述も誤りです。日本の糖尿病患者のうち、およそ9割以上が2型です。1型は全体のごく一部にすぎません。
糖尿病の三大合併症は、神経障害、網膜症、腎症です(細い血管の障害。「しめじ」と覚えられます)。あわせて、大血管の障害として虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症が問題となります。
選択肢の確認
1.若年者に多い。
誤り。中高年に多く、若年者に多いのは1型です。
2.肥満者に多い。
正しい。肥満はインスリン抵抗性を高める最大の要因です。
3.インスリン療法が必須である。
誤り。必須なのは1型です。2型は食事と運動が基本です。
4.1型糖尿病より罹患者数が少ない。
誤り。日本の糖尿病のおよそ9割以上が2型です。
覚えるポイント
- 2型糖尿病=中高年、肥満、インスリン分泌低下+抵抗性。約9割以上を占める。
- 治療=食事療法と運動療法が基本、次いで経口薬、必要ならインスリン。
- 1型糖尿病=若年、膵β細胞の破壊、インスリン療法が必須、中断でケトアシドーシス。
- 三大合併症=神経障害、網膜症、腎症。糖尿病足病変の予防にフットケアが重要。