25AM68|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
ビタミンB12欠乏による疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ビタミン欠乏症を対応させる問題です。
解説
ビタミンB12は、DNAの合成に必要な補酵素として働きます。欠乏すると、細胞分裂が障害されて赤芽球が大きいまま成熟できなくなり、骨髄に巨赤芽球が出現して**巨赤芽球性貧血(大球性貧血)**をきたします。したがってこれが正答です。
ビタミンB12は、胃の壁細胞が分泌する内因子と結合して回腸で吸収されるため、胃全摘後や、内因子に対する自己抗体ができる悪性貧血で欠乏します。肝臓に数年分の貯蔵があるため、欠乏の症状は数年を経て現れます。症状は、貧血に加えて、舌が赤くつるつるになるハンター舌炎と、亜急性連合性脊髄変性症による深部感覚障害、しびれ、歩行障害といった神経症状です。なお、葉酸の欠乏でも同じ巨赤芽球性貧血が生じますが、神経症状は伴いません。
骨軟化症は、ビタミンDの欠乏によって骨の石灰化が障害される疾患です。類骨が増加して骨が軟らかくなり、骨痛、筋力低下、偽骨折をきたします。小児ではくる病となります。
ウェルニッケ脳症は、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって生じる中枢神経の障害です。眼球運動障害、失調性歩行、意識障害を三徴とし、慢性のアルコール依存や偏った食事、長期の輸液で生じます。放置すると健忘を主体とするコルサコフ症候群へ移行します。なお、ビタミンB1の欠乏では脚気(末梢神経障害と心不全)も生じます。
脂漏性皮膚炎は、ビタミンB2(リボフラビン)やビタミンB6の欠乏で生じることが知られています。ビタミンB2の欠乏では、あわせて口角炎、口唇炎、舌炎がみられます。
選択肢の確認
1.骨軟化症
誤り。ビタミンDの欠乏によります。
2.ウェルニッケ脳症
誤り。ビタミンB1の欠乏によります。
3.巨赤芽球性貧血
正しい。ビタミンB12(または葉酸)の欠乏によります。
4.脂漏性皮膚炎
誤り。ビタミンB2やB6の欠乏によります。
覚えるポイント
- ビタミンB12欠乏=巨赤芽球性貧血+ハンター舌炎+神経症状(亜急性連合性脊髄変性症)。
- 吸収には胃の内因子が必要。胃全摘後と悪性貧血で欠乏する。
- 葉酸欠乏でも巨赤芽球性貧血。ただし神経症状は伴わない。
- B1=脚気とウェルニッケ脳症、D=くる病と骨軟化症、C=壊血病、A=夜盲症。