25AM70|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
全身性エリテマトーデスについて誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
**全身性エリテマトーデス(SLE)**の特徴について、誤ったものを選ぶ問題です。
解説
SLEでは、自己抗体と免疫複合体による全身の炎症が生じ、血球にも影響が及びます。血液の異常としては、白血球減少(特にリンパ球減少)、貧血(自己免疫性溶血性貧血を含む)、血小板減少がみられ、いずれも診断基準に含まれます。
したがって「白血球が増加する」という記述は誤りであり、これが正答です。SLEでは白血球は減少します。なお、感染を合併した場合や、副腎皮質ステロイド薬を使用している場合には白血球が増えることがありますが、疾患そのものの所見としては減少が特徴です。
女性に多いという記述は正しい内容です。SLEは**若い女性(20から40歳代)**に圧倒的に多く、男女比はおおよそ1対9とされます。エストロゲンの関与が推測されています。
抗核抗体が陽性であるという記述も正しい内容です。抗核抗体はSLEのほぼ全例で陽性となり、スクリーニングとして用いられます。ただし他の膠原病や健常者でも陽性となることがあるため、特異度は高くありません。より特異度が高いのは抗DNA抗体(抗二本鎖DNA抗体)と抗Sm抗体です。
蝶形紅斑を認めるという記述も正しい内容です。両頬から鼻背にかけて蝶が羽を広げたように広がる紅斑で、SLEの最も特徴的な皮膚所見です。日光過敏によって増悪するため、紫外線を避ける指導が重要です。
SLEの主な所見は、蝶形紅斑、円板状皮疹、日光過敏、口腔内潰瘍、非破壊性の関節炎、漿膜炎(胸膜炎、心膜炎)、腎障害(ループス腎炎)、精神神経症状、血液の異常、免疫学的異常、抗核抗体です。補体(CH50、C3、C4)は消費されて低下し、抗DNA抗体価とともに疾患活動性の指標となります。
選択肢の確認
1.女性に多い。
正しい記述です。若い女性に圧倒的に多くみられます。
2.白血球が増加する。
誤った記述であり、これが正答です。白血球は減少します。
3.抗核抗体が陽性である。
正しい記述です。ほぼ全例で陽性となります。
4.蝶形紅斑を認める。
正しい記述です。最も特徴的な皮膚所見です。
覚えるポイント
- SLE=若い女性、蝶形紅斑、日光過敏、非破壊性の関節炎、ループス腎炎、漿膜炎。
- 血液=白血球減少、貧血、血小板減少。
- 検査=抗核抗体(ほぼ全例)、抗DNA抗体・抗Sm抗体(特異的)、補体の低下。
- 補体の低下と抗DNA抗体価は疾患活動性の指標。日光を避ける指導が重要。