25AM72第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)

慢性腎不全の検査所見で誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

慢性腎不全の検査所見について、誤ったものを選ぶ問題です。

解説

慢性腎不全では、ネフロンが不可逆的に失われていくため、糸球体濾過値(GFR)は低下します。したがって「GFRの上昇」という記述は誤りであり、これが正答です。GFRは腎機能を示す最も基本的な指標で、その値によって慢性腎臓病(CKD)の重症度が分類されます。

血清クレアチニン値の上昇という記述は正しい内容です。クレアチニンは筋で産生され、ほぼ糸球体濾過のみで排泄されるため、糸球体濾過値が低下すると血中に蓄積して上昇します。ただし筋量の影響を受けるため、高齢者やるいそうの人では腎機能の低下を過小評価しやすく、**推算糸球体濾過量(eGFR)による評価が用いられます。あわせて尿素窒素(BUN)**も上昇します。

高カリウム血症という記述も正しい内容です。カリウムは腎から排泄されるため、排泄が低下すると血中に蓄積します。高カリウム血症は心室細動などの致死的不整脈を起こす危険があり、慢性腎不全の管理で最も注意すべき電解質異常の一つです。カリウムを多く含む食品(生の果物、野菜、いも類)の制限が指導されます。

正球性正色素性貧血という記述も正しい内容です。腎からのエリスロポエチンの産生が低下することによる腎性貧血で、赤血球の大きさと色調は正常な正球性正色素性を示します。治療にはエリスロポエチン製剤(赤血球造血刺激因子製剤)が用いられます。

慢性腎不全の他の所見としては、高リン血症、低カルシウム血症(そして二次性副甲状腺機能亢進症と腎性骨異栄養症)、代謝性アシドーシス、体液の貯留による浮腫と高血圧があります。

選択肢の確認

1.糸球体ろ過値(GFR)の上昇
誤った記述であり、これが正答です。GFRは低下します。

2.血清クレアチニン値の上昇
正しい記述です。糸球体濾過の低下により蓄積します。

3.高カリウム血症
正しい記述です。致死的不整脈の危険があります。

4.正球性正色素性貧血
正しい記述です。エリスロポエチンの産生低下による腎性貧血です。

覚えるポイント

  • 慢性腎不全=GFRの低下、クレアチニンと尿素窒素の上昇、高カリウム、高リン、低カルシウム
  • 代謝性アシドーシス腎性貧血(正球性正色素性)
  • 高カリウム血症は致死的不整脈の危険。食事のカリウム制限が重要。
  • 食事療法=蛋白質、塩分、カリウム、リンの制限と十分なエネルギー。
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