25AM75|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「7歳の女児。主訴は歩行異常。トレンデレンブルグ徴候がみられた。」罹患関節の種類はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
トレンデレンブルグ徴候から罹患関節を特定し、その関節の種類を答える問題です。
解説
トレンデレンブルグ徴候は、片脚立ちのときに支えている側の中殿筋が骨盤を支えられず、遊脚側の骨盤が下がってしまう所見です。中殿筋の筋力低下、上殿神経麻痺、そして股関節の疾患(先天性股関節脱臼、変形性股関節症、ペルテス病)によって生じます。7歳の女児という年齢からは、発育性股関節形成不全の遺残やペルテス病などが考えられます。
したがって罹患しているのは股関節です。
股関節は、寛骨の寛骨臼と大腿骨の大腿骨頭からなる関節で、臼状関節に分類されます。したがってこれが正答です。臼状関節は球関節の一種で、関節窩が深く、骨頭を包み込むように覆う形をしています。この構造により、多方向への運動が可能でありながら、肩関節よりはるかに安定しています。あわせて、寛骨臼の縁を取り巻く関節唇、強靱な腸骨大腿靱帯などの靱帯、そして大腿骨頭靱帯が安定に寄与しています。
鞍関節は、二つの関節面が馬の鞍のように向かい合う関節で、二軸性の運動が可能です。**母指の手根中手関節(第1手根中手関節)**が代表で、母指の対立運動を可能にします。
ラセン関節は、蝶番関節の一種で、運動の際に軸の周りをらせん状に動くものです。腕尺関節や距腿関節が該当します。
楕円関節は、関節頭が楕円形をした二軸性の関節で、**橈骨手根関節(手関節)**や環椎後頭関節が該当します。
関節の分類をまとめます。球関節(肩関節)、臼状関節(股関節)、蝶番関節(指節間関節)、ラセン関節(腕尺関節、距腿関節)、車軸関節(上橈尺関節、環軸関節)、楕円関節(橈骨手根関節)、鞍関節(母指の手根中手関節)、平面関節(椎間関節)、顆状関節(顎関節、中手指節関節)です。
選択肢の確認
1.鞍関節
誤り。母指の手根中手関節が代表です。
2.ラセン関節
誤り。腕尺関節や距腿関節が該当します。
3.臼状関節
正しい。股関節であり、球関節の一種です。
4.楕円関節
誤り。橈骨手根関節が該当します。
覚えるポイント
- 股関節=臼状関節(球関節の一種)。寛骨臼が深く、肩関節より安定している。
- トレンデレンブルグ徴候=中殿筋の筋力低下。股関節疾患と上殿神経麻痺で生じる。
- 球関節=肩関節、鞍関節=母指の手根中手関節、車軸関節=上橈尺関節と環軸関節。
- 楕円関節=橈骨手根関節、ラセン関節=腕尺関節、距腿関節、平面関節=椎間関節。