25AM8|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
地球上から根絶された感染症はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
感染症の根絶を問う問題です。
解説
痘そう(天然痘)は、人類が地球上から根絶に成功した唯一の感染症です。1980年にWHOが根絶を宣言しました。したがってこれが正答です。
根絶が可能であった理由として、次の条件がそろっていたことが挙げられます。ヒトのみが宿主であること(動物の保有宿主がない)、不顕性感染がなく発症すれば特徴的な発疹で診断できること、有効で安定なワクチン(種痘)が存在したこと、そしてサーベイランスと封じ込め(発生した周囲の人に集中的に接種する)という戦略が有効であったことです。日本では根絶を受けて、1976年以降に種痘の定期接種が中止されました。なお、天然痘ウイルスは生物テロへの利用が懸念されるため、感染症法では一類感染症に位置づけられています。
コレラは、コレラ菌に汚染された水や食物による経口感染症で、現在も衛生状態の悪い地域で流行しています。根絶されていません。感染症法では三類感染症です。
破傷風は、土壌中に存在する破傷風菌の芽胞が創傷から侵入して発症します。菌が自然界の土壌に広く存在するため、根絶は不可能です。予防はトキソイドによる予防接種であり、日本では四種混合ワクチンに含まれています。
**ポリオ(急性灰白髄炎)**は、WHOが根絶計画を進めており、多くの地域で根絶が達成されていますが、世界全体ではまだ根絶に至っていません。一部の地域で野生株の伝播が続いています。日本では1980年を最後に野生株による患者は発生していません。感染症法では二類感染症です。
選択肢の確認
1.コレラ
誤り。現在も流行地域があり、根絶されていません。
2.破傷風
誤り。土壌中に菌が存在するため根絶は不可能です。
3.痘そう
正しい。1980年にWHOが根絶を宣言した唯一の感染症です。
4.ポリオ
誤り。根絶計画が進行中で、まだ達成されていません。
覚えるポイント
- 痘そう(天然痘)=1980年にWHOが根絶宣言。人類が根絶した唯一の感染症。
- 根絶が可能だった条件=ヒトのみが宿主、不顕性感染がない、有効なワクチン、封じ込め戦略。
- 破傷風=土壌中の芽胞が原因。根絶は不可能。トキソイドで予防。
- ポリオ=根絶計画が進行中。日本では野生株の患者は発生していない。