25PM106|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
三叉神経第1枝の領域にある経穴はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
三叉神経の枝の支配領域と経穴の位置を対応させる問題です。
解説
三叉神経は、顔面の知覚を担う神経で、次の三つの枝に分かれます。
第1枝(眼神経)=前額部、上眼瞼、眼球、鼻背と鼻尖。上眼窩裂を通ります。
第2枝(上顎神経)=下眼瞼、頬部、鼻翼、上唇、上顎の歯。正円孔を通ります。
第3枝(下顎神経)=側頭部、下顎、下唇、オトガイ、舌前3分の2の知覚、咀嚼筋の運動。卵円孔を通ります。
素髎は督脈の経穴で、鼻の尖端(鼻尖)の中央に取ります。鼻背と鼻尖の知覚は、眼神経の枝である前篩骨神経の外鼻枝が担うため、第1枝の領域にあたります。したがってこれが正答です。素髎は、意識障害やショックの際の救急穴としても用いられます。
四白は足の陽明胃経の経穴で、顔面部、眼窩下孔部に取ります。ここを通るのは眼窩下神経であり、これは**上顎神経(第2枝)**の枝です。したがって第1枝ではありません。
迎香は手の陽明大腸経の経穴で、顔面部、鼻唇溝中、鼻翼外縁の中点と同じ高さに取ります。この部位の知覚も**上顎神経(第2枝)**が担います。
下関は足の陽明胃経の経穴で、顔面部、頬骨弓の下縁と下顎切痕の間の陥凹部に、口を閉じて取ります。この部位は**下顎神経(第3枝)**の領域にあたり、深部には下顎神経の本幹と顎動脈が走行します。
第1枝の領域にある主な経穴としては、攅竹(眉毛内端)、陽白(眉毛の上1寸)、魚腰(奇穴、眉毛中央)、睛明(内眼角)、そして素髎が挙げられます。三叉神経痛では罹患する枝を確認し、その領域の経穴を選びます。
選択肢の確認
1.四白
誤り。眼窩下孔部にあり、上顎神経(第2枝)の領域です。
2.迎香
誤り。鼻翼外縁の高さにあり、上顎神経(第2枝)の領域です。
3.素髎
正しい。鼻尖にあり、眼神経(第1枝)の領域です。
4.下関
誤り。頬骨弓の下縁にあり、下顎神経(第3枝)の領域です。
覚えるポイント
- 第1枝(眼神経)=前額部、上眼瞼、鼻背と鼻尖。経穴は攅竹、陽白、睛明、素髎。
- 第2枝(上顎神経)=下眼瞼、頬、鼻翼、上唇。経穴は四白、巨髎、迎香。
- 第3枝(下顎神経)=側頭部、下顎、オトガイ、咀嚼筋。経穴は下関、頬車、大迎。
- 特発性三叉神経痛は第2枝が最多、次いで第3枝。第1枝の単独罹患はまれ。