25PM110|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
体重節痛の際に用いる経穴部位で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
五兪穴の主治に基づいて経穴を選び、その部位を答える問題です。
解説
難経六十八難では、五兪穴の主治が次のように示されます。「井は心下満を主り、滎は身熱を主り、兪は体重節痛を主り、経は喘咳寒熱を主り、合は逆気して泄するを主る」。
したがって、体重節痛(身体が重く、関節が痛む)の際に用いるのは兪穴です。
選択肢の部位を経穴名に直します。
第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5趾の長趾伸筋腱外側の陥凹部は足臨泣で、足の少陽胆経の兪木穴です。したがって体重節痛に用いる兪穴にあたり、これが正答です。足臨泣は八脈交会穴として帯脈に通じ、外関と組み合わせて耳、側頭部、肩、脇の症状にも用いられます。
内果後下方、踵骨上方、アキレス腱付着部内側前方の陥凹部は大鍾で、足の少陰腎経の絡穴です。兪穴ではありません。
足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際は京骨で、足の太陽膀胱経の原穴です。なお、膀胱経の兪木穴は束骨(第5中足指節関節の近位外側)であり、京骨とは別の穴です。陽経では原穴と兪穴が別々にあるため、この区別が重要です。
足関節前内側、前脛骨筋腱内側の陥凹部、内果尖の前方は中封で、足の厥陰肝経の経金穴です。経穴(けいけつ)にあたるため、主治は「喘咳寒熱」であり、体重節痛ではありません。
なお、陰経では兪穴と原穴が同一です(太淵、大陵、神門、太白、太衝、太渓)。陽経では別々にあり、原穴は兪穴のすぐ後(遠位側でなく近位側)に位置します。
選択肢の確認
1.第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部
正しい。足臨泣であり、胆経の兪木穴です。
2.内果後下方、踵骨上方、アキレス腱付着部内側前側の陥凹部
誤り。大鍾であり、腎経の絡穴です。
3.足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際
誤り。京骨であり、膀胱経の原穴です。
4.足関節前内側、前脛骨筋腱内側の陥凹部、内果尖の前方
誤り。中封であり、肝経の経金穴です。
覚えるポイント
- 六十八難=井は心下満、滎は身熱、兪は体重節痛、経は喘咳寒熱、合は逆気而泄。
- 足臨泣=胆経の兪木穴、八脈交会穴(帯脈)。第4・第5中足骨底接合部の遠位。
- 陰経は兪穴=原穴。陽経は別々(膀胱経=束骨(兪)と京骨(原))。
- 陽経の五行配当=井金、滎水、兪木、経火、合土。陰経=井木、滎火、兪土、経金、合水。