25PM112|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
八総穴で督脈の主治穴の部位はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**八脈交会穴(八総穴)**のうち、督脈に通じる穴を特定し、その部位を選ぶ問題です。
解説
八脈交会穴の対応は次のとおりです。後渓(小腸経)=督脈、申脈(膀胱経)=陽蹻脈、列欠(肺経)=任脈、照海(腎経)=陰蹻脈、内関(心包経)=陰維脈、公孫(脾経)=衝脈、外関(三焦経)=陽維脈、足臨泣(胆経)=帯脈です。
したがって、督脈の主治穴は後渓です。
後渓の部位は、手背、第5中手指節関節尺側の近位陥凹部、赤白肉際です。したがって選択肢1が正答です。後渓は小腸経の兪木穴でもあり、申脈と組み合わせて頭項、肩背、腰、内眼角の症状に用いられます。臨床では、急性腰痛や寝違え、頸肩の痛みに対する遠隔取穴としてよく用いられます。
他の選択肢の部位を経穴名に直します。
橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方2寸は外関で、三焦経の絡穴であり、八脈交会穴として陽維脈に通じます。足臨泣と組み合わせます。
長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸は内関で、心包経の絡穴であり、八脈交会穴として陰維脈に通じます。公孫と組み合わせ、心、胸、胃の症状に用いられます。悪心と嘔吐に対する要穴としても有名です。
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分は列欠で、肺経の絡穴であり、八脈交会穴として任脈に通じます。四総穴として「頭項は列欠に尋ねる」とされます。
なお、外関(背側2寸)と内関(掌側2寸)は表と裏の関係で向かい合う位置にある点も、あわせて押さえておきます。
選択肢の確認
1.第5中手指節関節尺側の近位陥凹部、赤白肉際
正しい。後渓であり、督脈に通じます。
2.橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方2寸
誤り。外関であり、陽維脈に通じます。
3.長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸
誤り。内関であり、陰維脈に通じます。
4.長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分
誤り。列欠であり、任脈に通じます。
覚えるポイント
- 八脈交会穴=後渓(督脈)と申脈(陽蹻)、列欠(任脈)と照海(陰蹻)、内関(陰維)と公孫(衝脈)、外関(陽維)と足臨泣(帯脈)。
- 後渓=小腸経の兪木穴、第5中手指節関節尺側の近位。急性腰痛、寝違え、頸肩痛に用いる。
- **内関(掌側2寸)と外関(背側2寸)**は向かい合う位置にある。
- 四総穴=腹は足三里、腰背は委中、頭項は列欠、面目は合谷。