25PM114|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
小円筋のトリガーポイント好発部位に当たるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小円筋の位置と、そこにあたる経穴を対応させる問題です。
解説
小円筋は、肩甲骨の外側縁の上部後面から起こり、上腕骨の大結節の下部に停止する筋です。腋窩神経に支配され、作用は肩関節の外旋です。棘下筋とともに**回旋筋腱板(ローテーターカフ)**を構成します。
肩貞は手の太陽小腸経の経穴で、肩甲部、腋窩横紋後端の上方1寸に取ります。この部位は、小円筋が上腕骨へ向かう走行の上にあたるため、小円筋のトリガーポイント好発部位と一致します。したがってこれが正答です。投球動作を繰り返す競技者で、フォロースルー期に肩の後方が痛む場合の局所治療穴としてよく用いられます。
なお、肩貞の周囲には四辺形間隙(クアドリラテラルスペース)があり、そこを腋窩神経と後上腕回旋動脈が通ります。この部位で絞扼されるものが四辺形間隙症候群です。深刺の際には注意が必要です。
天宗は小腸経の経穴で、肩甲骨の棘下窩の中央に取ります。ここにあたるのは棘下筋です。棘下筋も外旋筋であり、トリガーポイントの好発部位ですが、小円筋ではありません。
秉風は小腸経の経穴で、棘上窩、肩甲棘中点の上方に取ります。ここにあたるのは棘上筋です。棘上筋は肩関節の外転の初期に働き、腱板断裂の好発部位でもあります。
肩外兪は小腸経の経穴で、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に取ります。ここにあたるのは肩甲挙筋の停止部付近であり、小円筋ではありません。
回旋筋腱板と対応する経穴を整理します。棘上筋=秉風、巨骨、棘下筋=天宗、小円筋=肩貞、**肩甲下筋=肩甲骨前面(直接の経穴はない)**です。
選択肢の確認
1.天宗
誤り。棘下窩の中央にあり、棘下筋にあたります。
2.肩貞
正しい。腋窩横紋後端の上方1寸にあり、小円筋にあたります。
3.秉風
誤り。棘上窩にあり、棘上筋にあたります。
4.肩外兪
誤り。第1胸椎の高さの外方3寸にあり、肩甲挙筋にあたります。
覚えるポイント
- 小円筋=肩甲骨外側縁上部から大結節下部へ。腋窩神経支配、肩関節の外旋。
- 肩貞=腋窩横紋後端の上方1寸。小円筋のトリガーポイント好発部位。
- 回旋筋腱板=棘上筋(秉風)、棘下筋(天宗)、小円筋(肩貞)、肩甲下筋。
- 肩貞の深部には四辺形間隙があり、腋窩神経と後上腕回旋動脈が通る。深刺に注意。