25PM115第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

睡眠障害をきたす病証と随伴症状の組合せで最も適切なのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

**不眠(不寐)**の病証と、それぞれに伴う随伴症状を対応させる問題です。

解説

睡眠障害の主な病証と随伴症状を確認します。

痰熱(痰熱内擾)=暴飲暴食や脂っこいもの、酒の過剰によって痰湿が生じ、それが熱と結んで胃と心神を乱すものです。「胃和せざれば則ち臥するに安んぜず」と言われるとおり、胃脘部のつかえと膨満、胸苦しさ、げっぷ、悪心、口の粘り、頭重感を伴い、舌苔は黄膩脈は滑数となります。したがって「痰熱-胃脘部のつかえ」が正しく、正答です。治療では化痰清熱と和胃を図り、豊隆、中脘、内関、足三里、内庭などを用います。

心火(心火亢盛)=心の熱が神を乱すもので、心煩(いらいらして落ち着かない)、動悸、口内炎と舌尖の紅、口渇、尿が黄色く濃い、といった症状を伴います。食欲不振は脾胃の症状であり、心火の典型的な随伴症状ではありません。

肝火(肝火上炎)=ストレスによる肝気の鬱滞が熱化したもので、いらいら、怒りっぽい、頭痛、めまい、目赤、口苦、胸脇苦満を伴います。腰痛は腎の症状であり、肝火の随伴症状としては適切ではありません。

心脾両虚=思い悩みすぎや慢性の疲労によって心血と脾気がともに不足するもので、寝つきが悪く夢が多い、動悸、健忘、倦怠感、食欲不振、顔色が悪いといった症状を伴います。口苦は肝胆の熱を示す症状であり、心脾両虚の随伴症状ではありません(この選択肢は、心脾両虚と組み合わせるなら食欲不振が適切であり、選択肢1の心火とちょうど入れ替わった形になっています)。

不眠の病証は、大きく実証(心火、肝火、痰熱、食滞)と虚証(心脾両虚、心腎不交、心胆気虚、陰虚火旺)に分けて整理すると理解しやすくなります。

選択肢の確認

1.心火-食欲不振
誤り。心火では心煩、口内炎、口渇を伴います。

2.肝火-腰痛
誤り。肝火では頭痛、めまい、目赤、口苦、胸脇苦満を伴います。

3.痰熱-胃脘部のつかえ
正しい。痰熱が胃を乱し、つかえと膨満、悪心を伴います。

4.心脾両虚-口苦
誤り。心脾両虚では動悸、健忘、倦怠感、食欲不振を伴います。

覚えるポイント

  • 痰熱胃脘部のつかえ、胸苦しさ、悪心、口の粘り。黄膩苔、滑数脈。「胃和せざれば臥するに安んぜず」。
  • 心火=心煩、動悸、口内炎、舌尖紅、口渇。肝火=いらいら、頭痛、目赤、口苦、胸脇苦満。
  • 心脾両虚=夢が多い、動悸、健忘、倦怠感、食欲不振、顔色不良。
  • 不眠の常用穴=神門、内関、三陰交、百会、安眠、失眠、心兪
25PM11425PM116
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)