25PM122|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
C8神経根障害でデルマトームを応用した低周波鍼通電療法を行う場合の経穴の組合せで最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
C8のデルマトームに位置する経穴を二つ選び、その組合せを判断する問題です。
解説
上肢のデルマトームは、C5=上腕外側、C6=前腕橈側と母指、C7=中指、C8=小指と前腕尺側、T1=上腕内側と対応します。
したがって、C8神経根障害では小指側にしびれと痛みが現れます。低周波鍼通電療法をデルマトームに沿って行うのであれば、手の尺側にある経穴を二つ選ぶ必要があります。
神門は手の少陰心経の兪土穴かつ原穴で、手関節前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋上に取ります。手の尺側にあたります。
後渓は手の太陽小腸経の兪木穴で、手背、第5中手指節関節尺側の近位陥凹部、赤白肉際に取ります。こちらも小指側です。
いずれもC8の皮膚分節に位置するため、この組合せが最も適切であり、正答です。
合谷-温溜の組合せは、いずれも手の陽明大腸経に属し、合谷は第1・第2中手骨間(母指側)、温溜は前腕後外側にあります。すなわちC6からC7の領域であり、C8ではありません。
列欠-孔最の組合せは、いずれも手の太陰肺経に属し、前腕の橈側にあります。C6の領域が中心であり、C8ではありません。
手五里-臂臑の組合せは、いずれも大腸経に属し、上腕の外側にあります。C5からC6の領域であり、C8ではありません。
なお、低周波鍼通電療法を行う際の注意点として、心臓を挟むような通電を避けること、心臓ペースメーカーなどの植込み型機器を装着している患者には行わないこと、そして知覚障害のある部位では刺激量の判断に注意することが挙げられます。
選択肢の確認
1.合谷-温溜
誤り。いずれも大腸経の母指側と前腕外側で、C6からC7の領域です。
2.神門-後渓
正しい。いずれも手の尺側にあり、C8の領域です。
3.列欠-孔最
誤り。いずれも肺経の橈側にあり、C6の領域が中心です。
4.手五里-臂臑
誤り。いずれも上腕外側にあり、C5からC6の領域です。
覚えるポイント
- 上肢のデルマトーム=C6が母指、C7が中指、C8が小指。
- C8の経穴=神門、後渓、少沢、腕骨、陽谷、少府など手の尺側。
- 低周波鍼通電=心臓を挟む通電は避ける。ペースメーカー装着者には行わない。
- 神経根の高位は、デルマトームと**腱反射(C5上腕二頭筋、C6腕橈骨筋、C7上腕三頭筋)**で推定する。