25PM127|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
徒手検査所見と罹患部への治療穴の組合せで適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
徒手検査が示す疾患と、その罹患部位にある経穴を対応させる問題です。
解説
グラスピングテストは、膝を屈曲位から伸展させる際に、大腿骨外側上顆の上方で腸脛靱帯を圧迫し、痛みが誘発されるかをみる検査です。陽性であれば**腸脛靱帯炎(ランナー膝、腸脛靱帯摩擦症候群)**を示します。長距離走者に多く、膝の屈伸に伴って腸脛靱帯が大腿骨外側上顆の上を前後に滑ることで摩擦が生じます。
膝陽関は足の少陽胆経の経穴で、膝外側、大腿骨外側上顆の後上方の陥凹部、腸脛靱帯と大腿二頭筋腱の間に取ります。まさに腸脛靱帯炎の罹患部位にあたるため、この組合せが正しく、正答です。あわせて陽陵泉、風市、中瀆などを用い、大腿筋膜張筋と大殿筋の緊張の緩和、ストレッチ、走行距離と路面の調整を指導します。
チェアテスト陽性-支正の組合せは誤りです。チェアテストは、肘を伸ばしたまま椅子を持ち上げさせて、上腕骨外側上顆に痛みが出るかをみる検査で、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を示します。罹患部位は肘の外側であり、経穴では曲池、肘髎、手三里が対応します。支正は手の太陽小腸経の絡穴で、前腕後内側(尺側)にあり、部位が一致しません。
ボンネットテスト陽性-関元兪の組合せも誤りです。ボンネットテストは、股関節を屈曲・内転・内旋させて坐骨神経症状が誘発されるかをみる検査で、梨状筋症候群を示します。罹患部位は殿部の梨状筋であり、経穴では胞肓、秩辺、環跳が対応します。関元兪は第5腰椎の高さの外方1寸5分にあり、腰部の経穴です。
インピンジメントテスト陽性-臑会の組合せも誤りです。インピンジメントテストは、肩を挙上した際に肩峰下で腱板が挟み込まれて痛みが出るかをみる検査で、肩峰下インピンジメント症候群や腱板の障害を示します。罹患部位は肩峰下であり、経穴では肩髃、肩髎、巨骨が対応します。臑会は上腕後面の三角筋後下縁にあり、部位が一致しません。
選択肢の確認
1.チェアテスト陽性-支正
誤り。外側上顆炎であり、曲池や手三里が対応します。
2.グラスピングテスト陽性-膝陽関
正しい。腸脛靱帯炎であり、膝陽関が罹患部位にあたります。
3.ボンネットテスト陽性-関元兪
誤り。梨状筋症候群であり、胞肓や秩辺が対応します。
4.インピンジメントテスト陽性-臑会
誤り。腱板の障害であり、肩髃や肩髎が対応します。
覚えるポイント
- グラスピングテスト=腸脛靱帯炎。局所穴は膝陽関(大腿骨外側上顆の後上方)。
- チェアテスト、トムゼンテスト=上腕骨外側上顆炎。局所穴は曲池、肘髎、手三里。
- ボンネットテスト=梨状筋症候群。局所穴は胞肓、秩辺、環跳。
- インピンジメントテスト=腱板障害。局所穴は肩髃、肩髎、巨骨。