25PM132第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

下顎を挙上し後方移動すると顎関節が痛む場合、主動作筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

下顎の運動から主動作筋を特定し、その筋の上にある局所治療穴を選ぶ問題です。

解説

咀嚼筋とその作用を確認します。

咬筋=下顎の挙上(閉口)側頭筋=下顎の挙上と、後部線維による後方移動(後退)外側翼突筋=下顎の**前方移動(前突)と開口の補助。内側翼突筋=下顎の挙上と前方移動。いずれも三叉神経第3枝(下顎神経)**に支配されます。

問題文の「下顎を挙上し後方移動する」という運動の主動作筋は、側頭筋、特にその後部線維です。側頭筋は側頭窩から起こり、側頭筋膜の下を通って下顎骨の筋突起に停止する扇状の筋で、後部線維は水平に近い走行をとるため、下顎を後方へ引く働きをします。

曲鬢は足の少陽胆経の経穴で、頭部、もみあげの後縁の垂線と耳尖の水平線が交わるところに取ります。まさに側頭筋の上に位置するため、局所治療穴として最も適切であり、これが正答です。あわせて、側頭部の頷厭、懸顱、懸釐、率谷、太陽なども側頭筋への刺鍼部位として用いられます。

下関は足の陽明胃経の経穴で、頬骨弓の下縁と下顎切痕の間の陥凹部に取ります。ここは咬筋の深部、および深層の外側翼突筋に関わる部位であり、顎関節症の代表的な治療穴ですが、側頭筋の直上ではありません。

顴髎は手の太陽小腸経の経穴で、外眼角の直下、頬骨下方の陥凹部に取ります。ここには大頬骨筋などの表情筋があり、咀嚼筋の主動作筋の直上ではありません。

頬車は足の陽明胃経の経穴で、下顎角の前上方、歯をかみしめると咬筋が隆起する部位に取ります。すなわち咬筋にあたる経穴であり、下顎の挙上には関わりますが、後方移動の主動作筋である側頭筋ではありません。

顎関節症では、これらの咀嚼筋の緊張の評価に加えて、開口量、関節雑音、噛みしめや歯ぎしりの習慣、姿勢とストレスを含めて総合的に対応します。

選択肢の確認

1.下関
誤り。咬筋の深部と外側翼突筋に関わる部位です。

2.曲鬢
正しい。側頭筋の上に位置し、下顎の後方移動の主動作筋にあたります。

3.顴髎
誤り。頬骨下方にあり、表情筋の部位です。

4.頬車
誤り。咬筋にあたり、下顎の挙上に関わります。

覚えるポイント

  • 側頭筋=下顎の挙上後部線維による後方移動。局所穴は曲鬢、率谷、頷厭、懸顱、太陽
  • 咬筋=下顎の挙上。局所穴は頬車、大迎外側翼突筋=前方移動と開口。局所穴は下関
  • 咀嚼筋はすべて**三叉神経第3枝(下顎神経)**支配。
  • 顎関節症=開口障害、関節雑音、咀嚼時痛。噛みしめと歯ぎしり、ストレス、姿勢を含めて評価する。
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