25PM144|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
現在の小児鍼で接触鍼および摩擦鍼として用いるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
小児鍼の種類と使い方を区別する問題です。
解説
小児鍼は、皮膚に刺入せず、接触や摩擦、軽い叩打によって刺激を与える鍼で、**小児(おおむね生後数か月から10歳前後)**を対象に用いられます。刺さないため痛みがなく、恐怖心を与えにくいという利点があります。
適応となるのは、夜泣き、疳の虫(不機嫌、興奮しやすい)、食欲不振、消化不良、下痢と便秘、夜尿、アトピー性皮膚炎、喘息、風邪をひきやすいといった症状です。刺激量は短時間かつ弱めとし、背部と腹部を中心に軽く行います。
いちょう鍼は、先端がいちょうの葉のような形をした小児鍼で、**皮膚に接触させる(接触鍼)**とともに、**皮膚の上を撫でるようにこする(摩擦鍼)**用い方をします。したがって、接触鍼および摩擦鍼として用いるものとしてこれが正答です。
ウサギ鍼は、その形状からこの名で呼ばれる小児鍼で、主に皮膚を軽く**叩打する(叩打鍼)**用い方をします。
振子鍼も、皮膚を軽く叩打する目的で用いられる小児鍼です。
ローラー鍼は、小さな車輪(ローラー)に多数の突起がついた形状で、皮膚の上を転がして刺激します。摩擦と転がしによる刺激であり、接触鍼としての用い方が主体ではありません。
小児鍼を行う際は、皮膚を傷つけないよう力を加減すること、器具は患者ごとに消毒すること、短時間で終えること、そして保護者に施術の内容と目的を説明することが重要です。また、発熱、ぐったりしている、嘔吐を繰り返す、けいれんといった所見があれば、施術ではなく医療機関の受診を勧める判断が必要です。
選択肢の確認
1.いちょう鍼
正しい。接触鍼および摩擦鍼として用いられます。
2.ウサギ鍼
誤り。主に叩打する目的で用いられます。
3.振子鍼
誤り。こちらも叩打する目的で用いられます。
4.ローラー鍼
誤り。皮膚の上を転がして刺激します。
覚えるポイント
- 小児鍼=刺入しない。接触、摩擦、軽い叩打による刺激。いちょう鍼は接触と摩擦。
- 適応=夜泣き、疳の虫、食欲不振、消化不良、夜尿、アトピー性皮膚炎、喘息。
- 刺激は短時間かつ弱め。皮膚を傷つけない。器具は患者ごとに消毒する。
- 発熱、ぐったり、嘔吐の反復、けいれんがあれば医療機関の受診を勧める。