25PM145|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
NIHの合意形成声明書(1998年2月最終版)で、鍼が有効とされるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**NIH(アメリカ国立衛生研究所)の合意形成声明(1997年開催、1998年最終版)**の内容を問う問題です。
解説
この声明は、鍼の有効性について科学的な検討を行い、国際的に大きな影響を与えたものです。その中で、有効であるという十分な根拠が示されたものとして挙げられたのは、次の三つです。
成人における術後および化学療法に伴う悪心と嘔吐、妊娠時の悪心(つわり)、そして術後の歯痛です。
したがって、選択肢の中では妊娠時の吐き気が該当し、これが正答です。悪心と嘔吐に対する効果は、内関への刺激を中心に多くの研究が行われてきた領域です。
一方、補助療法として有用である可能性がある、あるいはさらなる研究が望まれるとされたものとして、薬物中毒(依存)、脳卒中後のリハビリテーション、頭痛、月経痛(月経困難症)、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、線維筋痛症、筋筋膜性疼痛、変形性関節症、腰痛、手根管症候群、喘息が挙げられました。
すなわち、薬物中毒、テニス肘、月経痛は、いずれもこの「有用な可能性がある」という段階に位置づけられたものであり、「有効とされる」ものとしては挙げられていません。
この声明はまた、鍼が適切に行われれば副作用が少なく安全であり、薬物療法や手術と比較して有害事象が著しく少ないことにも言及しています。
なお、その後もWHOによる報告や各国の診療指針など、鍼の有効性に関する評価は蓄積されてきています。ただし、試験問題としてはこの声明の三項目を正確に押さえることが要点です。
選択肢の確認
1.妊娠時の吐き気
正しい。悪心と嘔吐の一つとして、有効とされた項目です。
2.薬物中毒
誤り。補助療法として有用な可能性がある項目です。
3.テニス肘
誤り。こちらも有用な可能性がある項目です。
4.月経痛
誤り。こちらも有用な可能性がある項目です。
覚えるポイント
- NIH声明で有効=術後と化学療法に伴う悪心と嘔吐、妊娠時の悪心、術後の歯痛。
- 有用な可能性がある=薬物依存、脳卒中後のリハビリ、頭痛、月経痛、テニス肘、腰痛、喘息など。
- 悪心と嘔吐には内関が広く用いられる。
- 声明は、適切に行われる鍼の安全性の高さにも言及している。