25PM146第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

迎え鍼を行う有害事象はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

鍼の有害事象と、その対処法を対応させる問題です。

解説

**渋鍼(しぶりばり)は、刺入した鍼が動かなくなり、抜けにくくなった状態です。原因は、回旋術などで鍼を一方向に回しすぎて筋線維や結合組織が鍼にからみついたこと、あるいは筋の急な緊張(患者の体動や不安、寒さによる収縮)**です。

対処法としては、まず患者をリラックスさせ、無理に引き抜こうとしないことが基本です。そのうえで、鍼を反対方向に軽く回す周囲の皮膚を軽く叩いたり按圧したりする(副刺激術)、そしてその近くにもう一本鍼を刺入するという方法があります。この最後の方法が**迎え鍼(誘導鍼)**です。周囲の筋の緊張を分散させ緩めることで、絡みついていた鍼が抜けやすくなります。したがって、迎え鍼を行う有害事象は渋鍼であり、これが正答です。

なお、渋鍼を無理に引き抜こうとすると折鍼につながる危険があるため、決して力任せに抜いてはいけません。

気胸は、鍼が胸膜を穿刺して胸腔に空気が入り、肺が虚脱する重篤な有害事象です。胸背部、肩上部(肩井、肩外兪、風門、肺兪、膏肓など)、鎖骨上窩、前胸部の深刺で生じます。症状は、突然の胸痛、呼吸困難、咳、患側の呼吸音の減弱であり、直ちに施術を中止して医療機関へ搬送します。迎え鍼で対処するものではありません。予防には、深刺と直刺を避ける、るいそうの患者では特に慎重にする、といった配慮が必要です。

折鍼は、鍼体が体内で折れる有害事象です。原因は、鍼根部の金属疲労、無理な操作、患者の急な体動、そして渋鍼を強引に抜こうとすることです。予防には、鍼の使用前の点検と、**鍼体を全部刺入しない(鍼根まで刺し込まない)**ことが重要です。折れた場合は、その部位を動かさず、露出していればピンセットで抜去し、埋没していれば医療機関へ紹介します。

脳貧血(血管迷走神経反射)は、刺鍼に伴う不安や痛み、空腹、疲労を背景に、迷走神経が過剰に働いて血圧と脈拍が低下し、気分不良、冷汗、蒼白、悪心、意識消失をきたすものです。対処は、直ちに抜鍼し、仰臥位で下肢を挙上、保温、衣服をゆるめることです。予防には、初診時は臥位で施術し、空腹時と過労時を避けることが有効です。

選択肢の確認

1.気胸
誤り。直ちに施術を中止し医療機関へ搬送します。

2.折鍼
誤り。その部位を動かさず、抜去または医療機関へ紹介します。

3.渋鍼
正しい。近くにもう一本刺入する迎え鍼が有効です。

4.脳貧血
誤り。抜鍼し、仰臥位で下肢を挙上して対処します。

覚えるポイント

  • 渋鍼=鍼が抜けにくい。原因は回旋のしすぎと筋の緊張。対処は迎え鍼、逆回旋、副刺激術。
  • 渋鍼を無理に抜くと折鍼につながる。力任せに抜かない。
  • 気胸=胸背部と肩上部の深刺。突然の胸痛と呼吸困難。直ちに医療機関へ
  • 脳貧血(血管迷走神経反射)=抜鍼し仰臥位で下肢挙上。初診は臥位、空腹時を避ける。
25PM14525PM147
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