25PM148第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

鍼の重だるい響き感覚を伝える神経線維はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

**得気(ひびき)**の感覚を伝える神経線維を問う問題です。

解説

鍼を刺入したときに得られる、重だるい、ずーんと響く、しびれるような感覚を**得気(ひびき、鍼響)**といいます。

この感覚は、深部組織(筋、腱、筋膜)にあるポリモーダル受容器が興奮することによって生じます。ポリモーダル受容器は、機械的刺激、熱刺激、化学的刺激のいずれにも反応する自由神経終末で、その情報を伝えるのが**無髄のC線維(IV群線維)**です。したがってこれが正答です。深部の鈍い痛みや重だるさが、局在のはっきりしない持続的な感覚として感じられるのは、この線維の性質によります。

得気は、鍼の効果を判断する一つの目安とされますが、強ければよいというものではなく、患者の体質と症状、刺激に対する反応をみて調節することが重要です。特に、高齢者、虚弱な患者、初診の患者では刺激量を控えめにします。

**Aβ線維(II群線維)**は、太い有髄線維で、触圧覚と振動覚を伝えます。伝導速度が速く、局在が明瞭な感覚です。この線維の刺激は、脊髄後角で痛みの伝達を抑える(ゲートコントロール)働きをもち、痛みの軽減に関与します。

**Aδ線維(III群線維)**は、細い有髄線維で、鋭く速い一次痛と冷覚を伝えます。刺鍼時の「チクッ」とした鋭い痛みがこれにあたり、得気の重だるい感覚とは性質が異なります。なお、低頻度の鍼通電による鎮痛には、主にこのIII群線維の興奮が関与するとされます。

B線維は、自律神経の節前線維です。感覚を伝える線維ではありません。

神経線維の分類を整理します。Aα(Ia、Ib)=筋紡錘と腱紡錘Aβ(II)=触圧覚Aγ=錘内筋Aδ(III)=一次痛と冷覚B=自律神経節前C(IV)=二次痛、温覚、得気、自律神経節後です。

選択肢の確認

1.Aβ
誤り。触圧覚と振動覚を伝える太い有髄線維です。

2.Aδ
誤り。鋭い一次痛と冷覚を伝えます。

3.B
誤り。自律神経の節前線維です。

4.C
正しい。ポリモーダル受容器からの得気の感覚を伝えます。

覚えるポイント

  • 得気(ひびき)=深部のポリモーダル受容器が興奮し、**C線維(IV群)**が伝える重だるい感覚。
  • Aδ(III群)=鋭い一次痛と冷覚。刺入時のチクッとした痛み。低頻度通電の鎮痛に関与。
  • Aβ(II群)=触圧覚。ゲートコントロールにより痛みを抑える。
  • 得気は強ければよいものではない。高齢者と虚弱な患者では刺激量を控えめにする。
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