25PM151|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
透熱灸に用いる艾で最も適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**良質艾(透熱灸に適する艾)**の性状を問う問題です。
解説
艾(もぐさ)は、ヨモギの葉の裏側にある毛茸(もうじょう)と腺毛を精製してつくられます。精製の度合いによって品質が分かれ、透熱灸には最も精製度の高い良質艾を用います。
良質艾の性状は次のとおりです。淡黄白色、繊維が細かく柔らかい、葉柄や葉脈といった夾雑物が少ない、芳香がある、軽くて手に吸いつくような感触、灰分が少ない、燃焼温度が低く(おだやかで)、燃え方が均一、そして吸湿性が低いことです。
したがって「灰分が少ない」が正しく、正答です。灰分とは燃焼後に残る無機質の成分で、精製が進んで夾雑物が除かれるほど少なくなります。逆に、粗悪艾は灰分が多く、燃焼後に多くの灰が残ります。
黒褐色であるという記述は誤りです。良質艾は淡黄白色であり、精製度が低いほど夾雑物(葉柄、葉脈)が混じって黒褐色や緑褐色を帯びます。
繊維が粗いという記述も誤りです。良質艾は繊維が細かく柔らかいため、小さく硬くひねることができ、透熱灸の艾炷をつくるのに適しています。繊維が粗いのは粗悪艾の特徴です。
葉柄が多いという記述も誤りです。葉柄と葉脈は夾雑物であり、良質艾ではこれらが十分に取り除かれています。夾雑物が多いと燃焼温度が高くなり、パチパチとはぜて熱傷や火事の危険が高まります。
粗悪艾は、燃焼温度が高く、燃焼が速く、煙と灰が多いため、透熱灸には適しませんが、温灸や隔物灸、間接灸には用いられます。良質艾と粗悪艾は、品質の優劣というより用途の違いとして理解しておくとよい点です。
選択肢の確認
1.黒褐色である。
誤り。良質艾は淡黄白色です。黒褐色は精製度が低いことを示します。
2.繊維が粗い。
誤り。良質艾は繊維が細かく柔らかい性状です。
3.葉柄が多い。
誤り。葉柄と葉脈は夾雑物であり、良質艾では取り除かれています。
4.灰分が少ない。
正しい。精製が進むほど灰分は少なくなります。
覚えるポイント
- 良質艾=淡黄白色、繊維が細かい、夾雑物と灰分が少ない、芳香がある、燃焼温度が低い。透熱灸用。
- 粗悪艾=黒褐色、繊維が粗い、夾雑物と灰分が多い、燃焼温度が高い。温灸と隔物灸用。
- 艾の原料=ヨモギの葉の裏の毛茸と腺毛。有効成分にシネオール(芳香)。
- 保存=湿気を避け、直射日光の当たらない場所に密閉して保管する。