25PM153第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

糖尿病患者で避けるべきなのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

糖尿病患者への施灸において、避けるべき灸法を判断する問題です。

解説

糖尿病の患者では、次の理由から熱傷を伴う灸法(有痕灸)、特に強い熱傷を残すものは避けるべきとされます。

第一に、易感染性です。高血糖により好中球の機能が低下し、感染を起こしやすくなります。小さな熱傷であっても、そこから感染が広がる危険があります。

第二に、創傷治癒の遅延です。微小循環の障害と代謝の異常により、傷が治りにくくなります。

第三に、末梢神経障害による知覚の低下です。特に下肢では、熱さを正確に感じ取れないために熱傷の程度を自覚できず、深い熱傷になりやすくなります。

第四に、末梢動脈疾患による血流の低下です。下肢の血流が乏しいと、小さな傷が治らず壊疽に至り、最悪の場合は切断につながります(糖尿病足病変)。

糸状灸は、艾を糸のように細くひねって皮膚上で完全に燃やし切る灸法で、有痕灸に分類されます。艾炷は極めて小さいものの、皮膚に直接熱傷を生じさせる点に変わりはありません。したがって糖尿病患者では避けるべき灸法であり、これが正答です。

ニンニク灸は、皮膚の上にニンニクの薄切りを置き、その上で艾を燃やす**隔物灸(無痕灸)**です。皮膚に直接火が触れないため、熱傷を残しません。

押灸は、艾を紙などで包み、加熱したものを皮膚に押し当てる**温灸(無痕灸)**の一種です。こちらも直接の熱傷を残しません。

八分灸は、艾炷が8分ほど燃えたところで火を消す方法で、熱傷を残さないよう加減した灸法です。

すなわち、選択肢1、3、4はいずれも皮膚に熱傷を残さない工夫がなされた灸法であるのに対し、選択肢2の糸状灸のみが皮膚を焼き切る有痕灸である、という区別が要点です。

選択肢の確認

1.ニンニク灸
誤り。隔物灸であり、皮膚に直接火が触れません。

2.糸状灸
正しい(避けるべき)。皮膚上で燃やし切る有痕灸です。

3.押灸
誤り。温灸の一種であり、熱傷を残しません。

4.八分灸
誤り。途中で火を消すため熱傷を残しません。

覚えるポイント

  • 糖尿病では易感染性、創傷治癒の遅延、知覚低下、血流障害のため有痕灸を避ける
  • 特に下肢は危険。糖尿病足病変から壊疽と切断に至ることがある。
  • 有痕灸=透熱灸、糸状灸、焦灼灸、打膿灸。無痕灸=知熱灸、隔物灸、温灸、棒灸、八分灸。
  • 糖尿病患者ではフットケア(毎日足を観察する、やけどと外傷を避ける)を指導する。
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