25PM154|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
灸あたりについて誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
灸あたりの概念について、誤ったものを選ぶ問題です。
解説
**灸あたり(灸疲れ)**は、施灸後に一時的に生じる全身の反応で、倦怠感、疲労感、眠気、めまい、食欲不振、微熱、頭重感といった症状が現れます。瞑眩(めんげん)とも呼ばれ、通常は数時間から1日程度で自然に軽快します。
したがって「施術後の不潔操作で起こりやすい」という記述は誤りであり、これが正答です。不潔な操作によって生じるのは**感染(化膿)**であり、これは灸あたりとはまったく別の有害事象です。灸あたりは、刺激に対する生体の全身的な反応であって、清潔か不潔かとは関係しません。
瞑眩ともいうという記述は正しい内容です。瞑眩は、東洋医学において治療の過程で一時的に生じる反応を指す語です。
初めて灸療法を受けた場合に起こりやすいという記述も正しい内容です。刺激に慣れていない状態で生じやすく、そのほかに、壮数が多すぎた場合、刺激が強すぎた場合、疲労時や空腹時、体力が低下している場合にも起こりやすくなります。
食欲不振は症状の一つであるという記述も正しい内容です。倦怠感、眠気、めまいとともに、灸あたりの代表的な症状です。
対処と予防としては、安静と休息、水分の補給、保温を行い、次回は壮数と刺激量を減らすことが基本です。予防のためには、初回は少ない壮数から始め、空腹時と過労時を避け、施術後の過度な運動、入浴、飲酒を控えるよう指導します。
なお、症状が強い場合や長く続く場合、あるいは高熱、意識の変化、強い痛みを伴う場合は、灸あたりと決めつけず、他の疾患の可能性を考えて医療機関の受診を勧める判断が必要です。
選択肢の確認
1.瞑眩ともいう。
正しい記述です。治療の過程で一時的に生じる反応を指します。
2.初めて灸療法を受けた場合に起こりやすい。
正しい記述です。刺激に慣れていない状態で生じやすくなります。
3.施術後の不潔操作で起こりやすい。
誤った記述であり、これが正答です。不潔操作は感染の原因です。
4.食欲不振は症状の一つである。
正しい記述です。倦怠感や眠気とともにみられます。
覚えるポイント
- 灸あたり(瞑眩)=倦怠感、眠気、めまい、食欲不振、微熱。数時間から1日で軽快。
- 起こりやすい状況=初回、壮数が多い、刺激が強い、疲労時と空腹時、体力の低下。
- 対処=安静、水分補給、保温。次回は刺激量を減らす。
- **不潔操作による感染(化膿)**は別の有害事象。灸あたりと混同しない。