25PM155第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

有痕灸施術部位の皮膚消毒について最も適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

有痕灸における皮膚消毒の適切な方法を問う問題です。

解説

有痕灸は皮膚に**熱傷(小水疱、痂皮、瘢痕)**を残す灸法であり、皮膚のバリア機能が破られるため、感染の危険があります。

したがって、施灸の前に施術部位を消毒して細菌数を減らし、施灸の後にも消毒して、生じた創部からの感染を防ぐ必要があります。すなわち「施灸前後に行う」が正しく、正答です。あわせて、施術者の手指衛生、清潔な器具の使用、そして患者への創部の管理(掻かない、清潔を保つ、化膿したら受診する)の指導が重要です。

ラビング法を用いるという記述は誤りです。ラビング法(擦式消毒法)は、速乾性のアルコール製剤を手に取り、擦り込んで乾燥させる手指消毒の方法です。施術部位の皮膚消毒の手技を指す語ではありません。手指衛生には、このほか流水と石鹸によるスクラブ法、そして流水で洗い流す方法があります。

施灸部位を往復するように拭くという記述も誤りです。消毒は、中心から外側へ向かって一方向に、同じ場所を往復させずに拭くのが原則です。往復させると、周囲の汚染を施術部位へ運び込んでしまうためです。同じ綿花で広範囲を繰り返し拭くことも避けます。

次亜塩素酸ナトリウムを用いるという記述も誤りです。次亜塩素酸ナトリウムは、器具や環境、床、リネンの消毒に用いられる薬剤で、ノロウイルスなどにも有効ですが、皮膚には刺激が強く適しません。皮膚の消毒に用いるのは、**消毒用エタノール(70から80パーセント)**が基本で、そのほかポビドンヨード、クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウムが用いられます。アルコールに過敏な患者では別の消毒薬を選びます。

選択肢の確認

1.施灸前後に行う。
正しい。施灸前に細菌数を減らし、施灸後に創部からの感染を防ぎます。

2.ラビング法を用いる。
誤り。速乾性製剤を擦り込む手指消毒の方法です。

3.施灸部位を往復するように拭く。
誤り。中心から外側へ一方向に拭くのが原則です。

4.次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
誤り。器具と環境の消毒に用いる薬剤で、皮膚には適しません。

覚えるポイント

  • 有痕灸では施灸の前後に皮膚を消毒する。熱傷部からの感染を防ぐ。
  • 消毒は中心から外側へ一方向に。往復させない。
  • 皮膚の消毒=**消毒用エタノール(70から80パーセント)**が基本。次亜塩素酸ナトリウムは器具と環境用
  • 手指衛生=**ラビング法(擦式)**とスクラブ法。施術の前後に確実に行う。
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