25PM83|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
一生続く姿勢反射はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
原始反射と、生涯持続する反射を区別する問題です。
解説
乳児にみられる反射は、原始反射(一定の時期に消失するもの)と、姿勢反射(その後に出現して生涯持続するもの)に大別されます。原始反射は中枢神経の成熟に伴って抑制され消失するため、適切な時期に消失しないことや、左右差があることは中枢神経の異常を示唆します。
パラシュート反射は、乳児を腹臥位で抱えて頭から床に近づけると、両上肢を前方へ伸ばして体を支えようとする反応です。生後6か月から9か月ごろに出現し、その後**生涯持続する姿勢反射(防御反応)**です。転倒した際にとっさに手が出るのはこの反射によるもので、これが出現しないことは運動発達の遅れを示唆します。したがってこれが正答です。
自動歩行(歩行反射)は、新生児を立たせて体を前傾させると、交互に足を踏み出すような動きをする原始反射です。生後2か月ごろまでに消失します。
モロー反射は、頭を少し落とすように動かすと、両上肢を大きく広げて(外転と伸展)、続いて抱きつくように戻す(内転と屈曲)原始反射です。生後4か月から6か月ごろに消失します。左右差がある場合は、鎖骨骨折、腕神経叢麻痺、片麻痺を疑います。
非対称性緊張性頸反射は、仰臥位で顔を一方に向けると、顔を向けた側の上下肢が伸展し、反対側が屈曲する(フェンシングの構えのような姿勢)原始反射です。生後4か月から6か月ごろに消失します。残存する場合は脳性麻痺などを疑います。
その他の主な原始反射としては、把握反射(手掌を押すと握る、生後4から6か月で消失)、吸啜反射と探索反射(生後4から6か月で消失)、バビンスキー反射(生理的に2歳ごろまでみられる)があります。
選択肢の確認
1.自動歩行
誤り。原始反射であり、生後2か月ごろまでに消失します。
2.モロー反射
誤り。原始反射であり、生後4から6か月ごろに消失します。
3.パラシュート反射
正しい。生後6から9か月に出現し、生涯持続する姿勢反射です。
4.非対称性緊張性頸反射
誤り。原始反射であり、生後4から6か月ごろに消失します。
覚えるポイント
- パラシュート反射=生後6から9か月に出現し生涯持続。転倒時に手が出る防御反応。
- 原始反射=モロー、把握、吸啜、探索、自動歩行、非対称性緊張性頸反射。生後数か月で消失。
- 原始反射の消失の遅れや左右差は中枢神経の異常を示唆する。
- バビンスキー反射は2歳ごろまで生理的にみられる。それ以降は錐体路障害を示す。