25PM86|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
脳性麻痺の定義について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脳性麻痺の定義を構成する要素を問う問題です。
解説
脳性麻痺は、「受胎から新生児期(生後4週以内)までに生じた、脳の非進行性病変に基づく、永続的な、しかし変化しうる運動および姿勢の異常である。ただし症状は満2歳までに発現する。進行性疾患や一過性の運動障害、将来正常化するであろう運動発達遅滞は除外する」と定義されます。
したがって「永続的な運動障害である」が正しく、正答です。「永続的」であるという点が定義の中心にあり、一過性のものは含まれません。ただし「変化しうる」とも定義されており、成長や治療によって症状の現れ方は変わります。
進行性病変に基づくという記述は誤りです。脳の病変そのものは非進行性です。ただし、成長に伴って関節拘縮、変形、股関節脱臼、側弯が二次的に進むことがあるため、その予防のための継続的な管理が重要になります。
脊髄病変も関与するという記述も誤りです。定義に含まれるのは脳の病変のみです。脊髄の病変によるものは含まれません。
症状は生後4週以内に発現するという記述も誤りです。生後4週以内(新生児期まで)というのは病変が生じる時期であり、症状が発現する時期は「満2歳まで」とされています。この二つを混同しないことが要点です。
原因としては、低出生体重、脳室周囲白質軟化症、分娩時の低酸素、核黄疸、脳内出血、中枢神経系の感染などがあります。病型は、痙直型(最も多い)、アテトーゼ型(核黄疸との関連)、失調型、混合型に分けられ、痙直型はさらに片麻痺、両麻痺、四肢麻痺に分けられます。
選択肢の確認
1.進行性病変に基づく。
誤り。脳の病変は非進行性です。
2.永続的な運動障害である。
正しい。定義の中心となる要素です。
3.脊髄病変も関与する。
誤り。定義に含まれるのは脳の病変のみです。
4.症状は生後4週以内に発現する。
誤り。生後4週以内は病変が生じる時期で、症状の発現は満2歳までです。
覚えるポイント
- 脳性麻痺=受胎から生後4週までに生じた脳の非進行性病変による永続的な運動と姿勢の異常。
- 症状の発現は満2歳まで。病変が生じる時期と症状が出る時期を区別する。
- 病型=痙直型(最多)、アテトーゼ型、失調型、混合型。
- 二次的に生じる関節拘縮、変形、股関節脱臼、側弯の予防が重要。