25PM87|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心臓リハビリテーションの適応となるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心臓リハビリテーションの適応と禁忌を問う問題です。
解説
冠動脈バイパス術後は、心臓リハビリテーションの代表的な適応です。したがってこれが正答です。手術後の早期離床から始まり、回復期の外来での運動療法、そして維持期の生活習慣の継続へと進みます。適切な心臓リハビリテーションは、運動耐容能の改善、生活の質の向上、再発と再入院の減少、そして予後の改善につながることが示されています。
心臓リハビリテーションの適応となるのは、急性心筋梗塞、狭心症、冠動脈バイパス術後、経皮的冠動脈形成術後、心臓弁膜症の手術後、安定した慢性心不全、閉塞性動脈硬化症、心臓移植後などです。
これに対し、**禁忌(または慎重な判断を要する状態)**は次のとおりです。
**うっ血性心不全(NYHA IV度)**は、安静時にも症状がある重症の心不全です。わずかな労作でも症状が悪化するため、この段階では運動療法は行えません。まず薬物治療によって状態を安定させることが優先されます(NYHA分類は、I度=日常労作で無症状、II度=日常労作で症状、III度=軽い労作で症状、IV度=安静時にも症状、です)。
急性大動脈解離は、大動脈の壁が裂ける極めて危険な病態です。血圧の上昇は解離の進展と破裂を招くため、運動は絶対的な禁忌です。急性期は厳格な血圧の管理と安静が必要です。
高度な大動脈弁狭窄も、運動によって心拍出量が追いつかず、失神や突然死の危険があるため禁忌です。大動脈弁狭窄症の三徴は失神、狭心痛、心不全であり、これらが現れると予後が急速に悪化します。
選択肢の確認
1.うっ血性心不全(NYHAⅣ度)
誤り。安静時にも症状がある重症であり、運動療法は行えません。
2.急性大動脈解離
誤り。血圧の上昇が解離の進展を招くため絶対的な禁忌です。
3.高度な大動脈弁狭窄
誤り。失神や突然死の危険があり禁忌です。
4.冠動脈バイパス術後
正しい。心臓リハビリテーションの代表的な適応です。
覚えるポイント
- 適応=心筋梗塞、狭心症、冠動脈バイパス術後、弁膜症術後、安定した慢性心不全。
- 禁忌=不安定な心不全(NYHA IV度)、急性大動脈解離、高度な大動脈弁狭窄、不安定狭心症、重症不整脈。
- NYHA分類=I(日常労作で無症状)、II(日常労作で症状)、III(軽労作で症状)、IV(安静時にも症状)。
- 運動強度は運動負荷試験で確認し、嫌気性代謝閾値を目安に設定する。