25PM96第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午後(科目未分類)

経脈病証で前胸部、心下部、腋下部の圧迫感、下腿内側の腫れや痛みがみられるのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

経脈病証から該当する経脈を判断する問題です。

解説

問題文の症状を分解します。

前胸部、心下部、腋下部の圧迫感については、足の太陰脾経の流注と関わります。脾経は腹部を上行して胸部に至り、最後は心中に注ぐとされます。また、脾の大絡である大包は側胸部(第6肋間、中腋窩線上)にあり、胸脇に散じるとされます。脾経の病証には「心下急痛」「体重く節痛す」といった記述があり、心下部の症状が含まれます。

下腿内側の腫れや痛みについては、脾経が足の母趾内側端(隠白)から起こり、**下腿の内側(脛骨内縁に沿って)**を上行することに一致します。脾経の病証には「股と膝の内側が腫れて冷える」といった記述があります。

以上を合わせると、太陰脾経病証が最も合致し、これが正答です。脾経の主な病証は、舌の付け根がこわばる、食べると嘔吐する、胃脘部の痛み、腹が張る、よくげっぷが出る、身体が重い、動きにくい、下腿と大腿の内側の腫れと冷え、といったものです。

陽明胃経病証は、高熱、発汗、鼻出血、口のゆがみ、咽喉の腫れ、腹満、そして胸部から下肢の前外側の痛みが中心です。下腿は内側ではなく前外側である点が異なります。

少陽胆経病証は、口の苦み、太息(ため息)、胸脇部の痛みで寝返りが打てない、頭痛、外眼角の痛み、そして体側から下肢の外側の痛みが中心です。下腿は外側です。

厥陰肝経病証は、腰痛で前後屈できない、男性では頹疝(そけいヘルニア様の症状)、女性では下腹部の腫れ、胸が張る、嘔吐、下痢といった症状が中心です。下腿については、肝経は下腿の内側を上行しますが、この症例の前胸部と腋下部の圧迫感をあわせて考えると脾経がより適合します。

選択肢の確認

1.陽明胃経病証
誤り。下腿の前外側の症状が中心となります。

2.太陰脾経病証
正しい。心下部と胸脇の症状、下腿内側の症状に合致します。

3.少陽胆経病証
誤り。口の苦み、胸脇痛、下肢外側の症状が中心です。

4.厥陰肝経病証
誤り。腰痛、頹疝、下腹部の症状が中心です。

覚えるポイント

  • 足の太陰脾経=母趾内側端(隠白)から下腿内側、大腿前内側、腹胸部を経て心中へ。
  • 病証=舌本のこわばり、食後の嘔吐、胃脘痛、腹満、身体が重い、下腿と大腿内側の腫れ。
  • 脾の大絡=大包(第6肋間、中腋窩線上)。胸脇に散じる。
  • 下腿の走行=内側が脾経・肝経・腎経前外側が胃経外側が胆経、後面が膀胱経。
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