25PM98|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「43歳の男性。主訴は頭痛。めまい、目赤、胸脇苦満を伴う。最近、仕事上のストレスを抱えている。」患者の病証でみられる舌象はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肝火上炎の病証を読み取り、対応する舌象を選ぶ問題です。
43歳男性、頭痛、めまい、目赤、胸脇苦満、仕事上のストレスという所見を統合します。
解説
所見を確認します。
仕事上のストレスと胸脇苦満は、**肝の疏泄の失調(肝気鬱結)**を示します。胸脇苦満は季肋部の張りと抵抗、圧痛を認める腹証で、肝胆の失調を示す代表的な所見です。
そこに**頭痛、めまい、目赤(目の充血)**という、上部に現れる熱の症状が加わっています。肝は目に開竅するため、肝の熱は目の充血として現れます。
すなわち、肝気の鬱滞が長引いて熱に転化した肝火上炎の病証と判断されます。
紅舌は、正常より赤みが強い舌で、熱の存在を示します。肝火上炎のような実熱の病証では、舌質が紅く、しばしば舌の縁(舌辺、肝胆に対応する部位)が特に紅くなり、舌苔は黄色くなります。したがってこれが正答です。治療では清肝瀉火を図り、行間(肝経の滎火穴)、太衝、風池、太陽、侠渓などを用います。
紫舌は、血瘀や寒、あるいは重い熱を示す舌です。血の流れが滞ることで暗く紫がかった色となり、舌下の静脈の怒張や瘀点、瘀斑を伴います。この症例の中心は熱であり、紫舌ではありません。
青舌は、寒が甚だしい状態や、重い血瘀を示す舌です。熱証とは逆の所見です。
淡白舌は、正常より色が薄く白っぽい舌で、気虚、血虚、陽虚を示します。虚証の舌であり、肝火上炎のような実熱の病証とは正反対です。
選択肢の確認
1.紫舌
誤り。血瘀や寒を示す舌です。
2.紅舌
正しい。熱の存在を示し、肝火上炎に合致します。
3.青舌
誤り。甚だしい寒や重い血瘀を示します。
4.淡白舌
誤り。気虚、血虚、陽虚を示す虚証の舌です。
覚えるポイント
- 肝火上炎=頭痛、めまい、目赤、口苦、いらいら、胸脇苦満。紅舌黄苔、弦数脈。
- 舌辺(舌の縁)は肝胆に対応する。舌尖は心肺、舌中は脾胃、舌根は腎。
- 紅舌=熱、淡白舌=気虚・血虚・陽虚、紫舌=血瘀・寒、淡紅舌=正常。
- 治療=清肝瀉火(行間、太衝、風池、太陽、侠渓)。