26AM10|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
リケッチア感染症はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
病原体の種類を区別する問題です。
解説
ツツガムシ病は、**ツツガムシ病リケッチア(オリエンチア・ツツガムシ)**による感染症で、ツツガムシ(ダニの一種)の幼虫に刺されることで感染します。したがってリケッチア感染症であり、これが正答です。
リケッチアは、細菌に分類されるものの、細胞内でしか増殖できないという特徴をもち、節足動物(ダニ、ノミ、シラミ)が媒介します。
ツツガムシ病の特徴は、刺し口(黒色の痂皮を伴う潰瘍)、発熱、発疹の三つで、これを三徴といいます。刺し口は腋窩、鼠径部、陰部、腹部など衣類に覆われた部位にできることが多く、痛みがないため見落とされやすい点が重要です。全身を丁寧に観察して刺し口を探すことが診断の鍵となります。治療にはテトラサイクリン系抗菌薬が有効で、放置すると重症化して致命的となることがあります。感染症法では四類感染症です。
同じくダニが媒介するリケッチア感染症として日本紅斑熱があり、こちらもマダニに刺されて発症します。また、マダニが媒介するウイルス感染症として重症熱性血小板減少症候群(SFTS)があり、致命率が高いため注意が必要です。予防には、草むらに入る際の長袖と長ズボン、虫よけ剤の使用、帰宅後の入浴と着替えが有効です。
梅毒は、梅毒トレポネーマという**スピロヘータ(細菌)**による感染症です。性行為と母子感染によって広がります。リケッチアではありません。
デング熱は、デングウイルスによる感染症で、ネッタイシマカとヒトスジシマカが媒介します。ウイルスであり、リケッチアではありません。
ジフテリアは、ジフテリア菌という細菌による感染症です。咽頭に偽膜を形成し、毒素によって心筋炎と神経麻痺を起こします。予防にはトキソイド(四種混合ワクチンに含まれる)が有効です。
選択肢の確認
1.梅毒
誤り。梅毒トレポネーマ(スピロヘータ、細菌)によります。
2.デング熱
誤り。デングウイルスによる感染症です。
3.ジフテリア
誤り。ジフテリア菌(細菌)による感染症です。
4.ツツガムシ病
正しい。ツツガムシ病リケッチアによる感染症です。
覚えるポイント
- リケッチア=細胞内でのみ増殖、節足動物(ダニ、ノミ、シラミ)が媒介。
- ツツガムシ病=刺し口(黒い痂皮)、発熱、発疹の三徴。四類感染症。テトラサイクリンが有効。
- 同じくダニ媒介=日本紅斑熱(リケッチア)、SFTS(ウイルス、致命率が高い)。
- 予防=草むらでは長袖と長ズボン、虫よけ剤、帰宅後の入浴と着替え。