26AM17|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
脊柱について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脊柱の各部の構造と体表からの触知を問う問題です。
解説
仙骨角は、仙骨の下端後面にある一対の突起で、仙骨裂孔を挟んで左右に位置します。皮下の浅いところにあるため、体表から触知できます。したがってこれが正答です。仙骨角は、仙骨裂孔を確認するための重要な指標であり、臨床では仙骨硬膜外ブロックの穿刺の目安として用いられます。経穴では、仙骨裂孔の部位が督脈の腰兪にあたります。
歯突起窩は軸椎にあるという記述は誤りです。歯突起は軸椎(第2頸椎)の上面から上方へ突出する突起で、これを受け入れる歯突起窩(歯突起関節面)は環椎(第1頸椎)の前弓の後面にあります。すなわち、歯突起は軸椎に、歯突起窩は環椎にある、という関係です。両者は**正中環軸関節(車軸関節)**を形成し、頭部の回旋運動の中心となります。環椎には椎体がなく、歯突起が本来の椎体に相当する、という発生上の由来もあわせて押さえます。
胸椎の連結による弯曲は前弯であるという記述も誤りです。脊柱の生理的弯曲は、頸椎が前弯、胸椎が後弯、腰椎が前弯、仙尾骨が後弯です。すなわち胸椎は後弯です。なお、胸椎と仙骨の後弯は胎児期からある一次弯曲、頸椎と腰椎の前弯は生後の発達(頸椎は首がすわる頃、腰椎は歩き始める頃)に伴って形成される二次弯曲です。
岬角は尾椎の前縁にあるという記述も誤りです。岬角(こうかく)は、仙骨底の前縁、すなわち第5腰椎と第1仙椎の移行部にあたる、前方へ最も突出した部位です。尾椎ではありません。岬角は骨盤の計測における重要な指標であり、産科的真結合線(岬角から恥骨結合後面までの最短距離)の起点となります。また、大骨盤と小骨盤を分ける分界線の一部でもあります。
選択肢の確認
1.歯突起窩は軸椎にある。
誤り。歯突起窩は環椎の前弓後面にあります。
2.胸椎の連結による弯曲は前弯である。
誤り。胸椎は後弯です。
3.仙骨角は体表から触れる。
正しい。仙骨裂孔を挟む一対の突起で、皮下に触れます。
4.岬角は尾椎の前縁にある。
誤り。岬角は仙骨底の前縁にあります。
覚えるポイント
- 仙骨角=仙骨裂孔を挟む一対の突起。体表から触れる。経穴では腰兪。
- 歯突起は軸椎、歯突起窩は環椎の前弓後面。**正中環軸関節(車軸関節)**で頭部を回旋。
- 生理的弯曲=頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯、仙尾骨後弯。
- 岬角=仙骨底の前縁。骨盤の計測と分界線の指標。